放課後カルテ
第7話 お前が学校に来ようが来まいがどうでもいい
11月23日(土)放送分
綾瀬はるかさん主演の人気ドラマシリーズ「義母と娘のブルース」(TBS系)が、1月2日午後9時から放送される新作「義母と娘のブルースFINAL 2024年謹賀新年スペシャル」で、足かけ5年半に及んだドラマが完結する。2018年7月期に連続ドラマでスタートし、2020、2022年の正月に連ドラのその後を描いたスペシャル版を放送。今回3度目のお正月スペシャルで、総放送時間約19時間に及ぶ物語がついにファイナルを迎える。これまでの内容を振り返り、新作の見どころを紹介する。
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「義母と娘のブルース」は、桜沢鈴さんの同名マンガ(ぶんか社)が原作。主人公のバリバリのキャリアウーマン・亜希子が、娘を持つ男性に突然プロポーズされ結婚。夫が若くして病死した後も、家事やママ友たちに翻弄(ほんろう)されながら、血のつながらない娘、みゆきの良き母親になろうと奔走する姿を描いた。
2018年7月期に放送された連続ドラマは、2章立てで放送された。第1章では、キャリアウーマンの亜希子(綾瀬さん)が、良一(竹野内豊さん)と結婚し、良一の小学生の娘・みゆき(横溝菜帆さん)の母親になろうと家事や子育てに奮闘する姿が描かれた。第2章は良一が亡くなってから9年後、専業主婦の母親として奔走してきた亜希子と、高校3年生に成長したみゆき(上白石萌歌さん)の姿を描いた。新たにパン屋「ベーカリー麦田」でアルバイトを始めた亜希子は、店長の麦田章(佐藤健さん)と店の経営を立て直すべく奔走する。
最終回(第10回)では、麦田が亜希子へ思いを告白したのと同じころ、亜希子は良一の元上司・笠原(浅野和之さん)から連絡を受ける。みゆきの大学受験の日、第1志望の大学を受けるみゆきを見送った後、亜希子は笠原と会い、引き抜きの話を持ち掛けられる。願ってもない話だったが、勤務地は大阪だという。みゆきと離れたくない亜希子は申し出を断るが、その直後、過労で倒れてしまう……という展開だった。
その2年後、2020年1月2日には「義母と娘のブルース 2020年謹賀新年スペシャル」が放送された。
連続ドラマの続編として、2019年秋から物語がスタート。大阪の大手コンサルタント会社に再就職した亜希子と、東京の大学に通うみゆきは離れて暮らしていた。亜希子は、会社でブランクを感じさせない目覚ましい活躍を見せていた。女子大生になったみゆきは相変わらずマイペースで、サークル、アルバイトとほっこりした日々を送り、幼なじみの大樹(井之脇海さん)との関係に変化はなかった。
突然、会社を解雇され帰京することになった亜希子は、久しぶりにみゆきのアパートを訪れると、そこには、みゆきのアルバイト先の店長・麦田が、タオル1枚の格好でいて、赤ん坊を抱きかかえていた。亜希子は「これは一体どうしたことでしょう!」と混乱し……と展開した。
また、その2年後、「義母と娘のブルース 2022年謹賀新年スペシャル」が2022年1月2日に放送された。同作では、亜希子が再建した企業が“ハゲタカファンド”に乗っ取られるが、“ハゲタカ”の岩城良治(竹野内さん)は、他界した夫・良一(竹野内さん、二役)と顔がうり二つだった。良治が買収の標的にするのはまさかのベーカリー麦田。新事業が功を奏し、売り上げを順調に伸ばしていたベーカリー麦田だが、日本一のパン屋を目指す店長・麦田章のノーテンキな野望につけ込み、大手製パン会社との合併を画策していた……という展開だった。
ファイナルとなる新作は、義母の亜希子と初対面では小学生だった娘みゆきも大学生になり、約13年にわたって家族として過ごし、共に支え合ってきた2人の新たな門出を描く。
ある日、亜希子は「ベーカリー麦田」でアルバイトをしながら大学に通う娘のみゆきが、卒業を目前にして就職活動をしていないことに気付く。「このまま麦田のアルバイトでよくない?」と言い放ち、完全に出遅れたことを反省しないみゆきに、亜希子は短期間の猛特訓と二人三脚の就職活動を開始する。亡き夫・良一に託された一人娘を一人立ちさせたいと奮闘する亜希子の姿に、みゆきも自分の将来を真剣に考え始める。そんな矢先、みゆきは幼なじみの大樹と「結婚したい!」と衝撃の一言を放つ。みゆきの結婚宣言から宮本家に大騒動が巻き起こり、そこに麦田店長が巻き込まれ、天国の良一さんまで?……と展開する。
綾瀬さんは「これまで以上に愛が深く、温かな物語になっていると思います。どんな大きな愛に成長しているのか、ぜひ皆さんも一緒に見届けていただけたらうれしいです」とコメント。佐藤さんは「『ベーカリー麦田』というパン屋さんが実際に日本のどこかにあって、ここに集まる人たちには日々いろんなことがあるけど、最後まで笑いながら生きてたんだろうなっていうのを感じてもらえたらうれしい」と語っている。
中井芳彦プロデューサーは、「相変わらず一生懸命な亜希子さんと相変わらず笑顔のみゆき、そして相変わらず愛すべきベーカリー麦田の店長や、商店街のみんな。そんな変わらぬ『一生懸命さ』、変わらぬ『笑顔』、変わらぬ『愛』すべき人たちの姿を、みなさんにお届けできたらと思っております」とコメント。
完結作について、綾瀬さんは「『終わるの?』と衝撃だったし、寂しかった。クランクアップで全員が泣くぐらい思い入れのある作品なので、(撮影が)終わってからまた寂しさを感じています」と語り、上白石さんも「こんなに泣いたクランクアップは初めてで、嗚咽(おえつ)するくらい泣いた。最後の撮影の日はみんなで寂しさを分かち合って終わりました」とキャストが深い思い入れのあるドラマに仕上がったようだ。義母・亜希子と娘みゆきはどんな門出を迎えるのか。他の登場人物の行く末も含めて、最後まで目が離せない。
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