放課後カルテ
第7話 お前が学校に来ようが来まいがどうでもいい
11月23日(土)放送分
趣里さん主演のNHK連続テレビ小説(朝ドラ)「ブギウギ」(月~土曜午前8時ほか)の第13週「今がいっちゃん幸せや」(第61~64回)が2023年12月25~28日に放送された。同週の放送をSNSで盛り上がったコメントなどで振り返る。
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「ブギウギ」は、「東京ブギウギ」や「買物ブギー」などの名曲を歌った戦後の大スター、笠置シヅ子(1914~85年)が主人公のモデルとなる。激動の時代、ひたむきに歌と踊りに向き合い続けた歌手の波瀾(はらん)万丈の物語。原作はなく、登場人物名や団体名などは一部改称し、フィクションとして描く。
第61回は、喀血(かっけつ)した愛助(水上恒司さん)を医者にみてもらうと、診断は結核だった。愛助は昔から結核で、治ったと思っていたのが再発したのだという。そして、医者からは特効薬もなく手の施しようがないと言われてしまう。入院した愛助を、スズ子(趣里さん)はつきっきりで看病する。そんな2人のもとに、村山興業東京支社長の坂口(黒田有さん)が訪ねてくる。
何度目かの見舞いで坂口は、愛助に退院してスズ子と三鷹に借りた家で一緒に暮らし、療養するように段取りをつけたと告げる。坂口は、スズ子に「あんたが、どういう人間かいうことはよう分かった。あんたにやったらボンを任せられますわ」といい、「今までの無礼、お許しください」とわびた。また、愛助の母、トミ(小雪さん)にも“専属の世話係”をつけたと、スズ子とは明かさずに三鷹の家での療養を認めさせた。
坂口の突然の“デレ”に、SNSでは「急降下でデレた」「今日のMVPは間違いなく坂口さんですよね」「坂口さんがデレたのは、ボンが先行き長くないからなのか」「あんなん怖かった坂口さんがデレた。こんなん泣くわ」といった声が上がった。
第62回は、愛助の看病を三鷹の家で続けることになったスズ子。日々愛助のために尽くしたおかげか、愛助の病状は少しずつ快方へ向かう。しかし、看病を続けるスズ子は長らくステージから遠ざかっており、マネジャーがいなくなった楽団も全く活動ができない状況が続いていた。
愛助はスズ子にステージに戻ってほしいと願っており、そのためにはかつて村山興業のやり手社員だった山下(近藤芳正さん)をスズ子のマネジャーにしたいと考えていた。大阪に出向いて母で村山興業社長の村山トミ(小雪さん)を説得したいという愛助に代わって、坂口がトミを説得すると約束する。
大阪本社を訪れた坂口は、東京支社の売り上げを報告。トミに「全くあかんがな」と厳しく叱責される。坂口は「東京はやっぱりタナケン、ハッパが強い。今はこの2人に客を取られてるんですわ」と説明するが、トミは「ワテは言い訳聞かされるんが一番嫌いなんや!」と一蹴する。
坂口は勇気を出して、トミに「ボンの気持ちをくんで、山下さんを福来スズ子のマネジャーに付けること、許してあげられまへんか?」と切り出す。トミは即座に却下。坂口が恐る恐る「ボンの世話係、実は福来スズ子だす」と打ち明けると、トミは「あんた、うそついてたんか。ワテはうそつかれんのが一番嫌いなんや!」と語気を強めた。
坂口が結核患者の世話係を見つけるのは簡単ではないと話すと、トミは「ホンマ感心するわ。ようそんな屁理屈思いつくなあ。ワテは屁理屈聞かされるんが一番嫌いなんや!」と一喝した。
トミの「一番嫌いなんや」3連発に、SNSでは「一番嫌いなもん多すぎでっせ! と関西人にツッコませない村山トミの迫力」「本当に一番嫌いなものはどれかはさておき、言い訳、うそ、屁理屈が嫌いというところに、トミの自分に厳しくここまでやってきた生き方というものがわかるね」といった声が上がった。
第63回は、トミの許しが出て、山下が正式に楽団のマネジャーとして加わることになった。スズ子は、日本各地を慰問でまわり、東京に戻ると愛助の看病を続けるという忙しい日々を過ごす。やがて、愛助も回復し、2人はささやかながらも幸せな生活を送っていた。
スズ子は愛助と離れることに不安を感じていた。そんなスズ子に、愛助は「スズ子さんが懸命に看病してくれへんかったら、僕はもうあかんかったかもしれへん。そやけど、スズ子さんのおかげで乗り切れたんや。大丈夫」と語りかけ、スズ子とおでこを合わせた。するとスズ子は、涙を流しながら「愛助さん。ワテ、今までの人生の中で、今がいっちゃん幸せや」と伝え、2人は抱きしめ合った。その後、京都に慰問公演に訪れたスズ子は、公演の直前、東京で大空襲にあったことを知る。
幸せそうなスズ子と愛助の日々を描いた直後、東京に大空襲があるという急展開に、SNSでは「週タイトル回収シーンが好きすぎる。ラストシーンとの落差よ」「週タイトルが水曜日にもう回収されて、直後に東京大空襲って容赦ないな」「愛助は大丈夫?」「下宿のおばさんたちが心配」「おでん屋のおっちゃん無事やろか」といった声が上がった。
第64回は、東京に戻ったスズ子は、空襲で一面ががれきになっている惨状を目の当たりにする。スズ子が三鷹の家に戻ると、幸いなことに家の付近は空襲はなく、愛助と無事再会。坂口から、トミも無事だと聞くが、東京や大阪の多くの知り合いの安否は分からないままだった。空襲警報が当たり前の日常となる中、スズ子は慰問で地方に行き、愛助と離れることを不安に思うようになっていた。
そんなある日の夜、空襲警報を聞いたスズ子と愛助は寝床から慌てて跳び起き、小夜と共に防空壕に避難する。防空壕の中では、泣き止まない赤子を懸命にあやす母親の姿があった。年配の男性が母親を怒鳴りつけ、防空壕が険悪な空気に包まれる中、スズ子は「アイレ可愛や」を歌い始める。冷静さを取り戻した人々は、手拍子をしてスズ子の歌に聴き入り、いつのまにか赤子も泣きやんでいた。
警報が解除された後、防空壕から出ていく人々は、スズ子にお礼を言って立ち去っていく。愛助は、「さすが福来スズ子や。みんなスズ子さんの歌で正気に戻っていく」と熱く語る。さらに愛助は、病気で戦地に行けず、誰の役にも立てないと苦しんでいたとき、スズ子の歌に力をもらったと実体験を交えて話し、「こんなときやからこそ、スズ子さんに歌てほしい。戦争の陰で懸命に生きる銃後の人にとっても、福来スズ子の歌は生きる糧、生きる希望になるんやから」と慰問公演を引き受けるよう、スズ子の背中を押した。
SNSでは「朝ドラ史に残る歌唱に心が洗われた!」「歌の力はすごいな。和ませたり、元気づけたり。聴いててうるうる」「エンタメは普通の日常が当たり前であることの象徴なんだな」「前半戦ラスト本当に良い回だった」といった声が上がっていた。
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