全領域異常解決室
第7話 すべてお話します 物語はここから始まった
11月20日(水)放送分
テレビ東京は、開局60周年を記念した2時間枠の特別企画ドラマスペシャル「生きとし生けるもの」を5月6日午後8時から放送する。人生に悩む青年内科医と、余命宣告を受けた壮年が旅をしながら「人は何のために生き、何を残すのか」という永遠の問いの答えを探す。妻夫木聡さんと渡辺謙さんをダブル主演に起用する。
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脚本は「ラブストーリーの神様」と称される北川悦吏子さんが担当し、人気監督の廣木隆一さんがメガホンを取る豪華な顔ぶれ。放送に先がけ3月6日、同名小説のノベライズ出版(文春文庫)も決まった。
妻夫木さん演じる外科医の佐倉陸は、メスを握れなくなって精神的にも追い詰められ内科医に転向。余命宣告されたがん患者である成瀬翔(渡辺謙)の担当医となった。繰り返される手術と抗がん剤治療にうんざりの成瀬は、陸に「殺してくれよ」と言う。陸は「いいですよ。でもその前に、やりたいことはありませんか」と伝え、2人でバイクの旅に出る。キャンプしたり、生まれた街へ行ったり、初恋の人に会ったり、人生最後の旅を通して「人は何のために生きるのか」模索する。
妻夫木さんは「オレンジデイズ」(TBS)以来20年ぶりの北川作品で、テレ東ドラマ主演は初めて。「死生観というものは人それぞれにあると思います。だけど、こんなにも真っ向からぶつかった作品はなかなかありません。生きる上での、喜び、哀しみ、希望、絶望、その全てを受け止めて僕は陸と共に旅に出たいと素直に感じました」とコメント。
渡辺さんとの共演については「とにかく感謝しています。役としてだけでなく、常に僕と向き合って一緒に闘ってくれた。この作品で謙さんと一緒に旅をできたことは僕の財産となりました。ドラマの中で精一杯生きる僕たちの想いを体感してもらいたい。きっと皆さんにも、幸せの瞬間が訪れることを確信しています」と語る。
また、7キロ減量して今作に挑んだ渡辺さんは「私は、かねて医療に関するドラマを固辞していた。自分の体験から、本当に苦しむ患者の気持ちはドラマでは描けないと感じていたからだ。そこからメールのやり取りが数回続いた。北川さんは難病と向き合い、独特の死生観を持たれていた。彼女の感じてきた「生きること」「死に向かうこと」を演じてみたいと思った。中々にハードルの高い作品だった。生きる事の苦しさ、喜びを感じながら北川悦吏子の『死生観』を体現した」と語る。
一方、難病と向き合い続けている北川さんは「なぜ、生きなければならないのか? また死を迎える人は、なぜ死ななければならないのか? 生きるって何だ? 死ぬって何だ? 人間ってどうだ? この15年来、脚本家としてどうしても書きたいと思っていたテーマだ。妻夫木聡くん、渡辺謙さん、廣木隆一監督、得難い方々に集ってもらい、作品は、命を持つ生き物になった」と話している。
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