落語家の立川晴の輔さんが、長寿演芸番組「笑点」(日本テレビ系、日曜午後5時半)の新レギュラーメンバーに加わり、4月7日放送の番組で晴の輔さんが参加した初の大喜利が披露された。収録後、開かれた新メンバーお披露目会見で、晴の輔さんは新メンバーに選ばれ、「ただただ驚きました」と語った。
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晴の輔さんは、初収録について「もう覚えていないですね。なんだかずっと顔が引きつっていたと思うんですけど、気づいたら終わっていたぐらいです」と語ったが、他のメンバーと早くも息の合った掛け合いを見せ、「笑点」らしい笑いに包まれた会見になった。
晴の輔さんは、3月31日の放送をもって番組を卒業した林家木久扇さんに代わって出演。立川流の落語家としては、初代司会者・立川談志さん以来、55年ぶりの「笑点」レギュラーメンバー。
なお、新メンバー発表の先導役を務めた木久扇さんから「彼(晴の輔さん)と話したときに、立川談志の命日と晴の輔が生まれた日(11月21日)が重なっていて、『笑点』のメンバーに選ばれたのは、談志師匠のお導きなのではと言っていて、びっくりした。『笑点』では、私の足跡をたどることはしないで自分の感性で、焦らず、緊張せずに、だんだんと自分の芸風を(全国のお茶の間に)浸透させていってほしい」と晴の輔さんへエールが送られた。
――「笑点」の新メンバーに選ばれたときの心境は?
晴の輔さん:ただただ驚きました。若手大喜利(BS日テレ「笑点 特大号」のコーナー)はやらせていただいていたんですけども、木久扇師匠の席は自分ではないと思って
いたので、本当に驚きました。
林家たい平:じゃあ、(桂)宮治の席だったら大丈夫だった?(笑い)
晴の輔さん:いや(笑い)、席が一つ増えないかなとはずっと思っていました。
――初めて収録に参加してみた感想は?
晴の輔さん:もう覚えていないですね。なんだかずっと顔が引きつっていたと思うんですけど、気づいたら終わっていたぐらいです。
たい平:でも、好楽師匠も隣でずっと引きつっていたよ(笑い)。
――メンバーからみて新メンバーが加わった初の大喜利はどうでした?
春風亭昇太さん:僕は彼が前座の頃から知っているので、ここに一緒に並んでいるのがとても不思議な気はしているんですけど、昔からハツラツした人だったので、他のメンバーとは違う風を起こしてくれるんじゃないかなと感じました。
三遊亭好楽さん:いや、つくづく思いましたね。やっと私と晴の輔の時代がやって来たと(笑い)。若手大喜利の司会をよくやっていたのですが、この人(晴の輔さん)はスベったことがないんですよ。だから、この人は本当に天才だなと思った。やっぱり(「笑点」メンバー)に選ばれるわけですね。そして、私の隣に座ってくれて心強い。左(宮治さん)が邪魔です(笑い)。
三遊亭小遊三さん:聞いたら若手大喜利を10年やっていたと言うんですよ。そこで技を磨いていたから今回の収録でも安定した力で笑いを取っていましたよね。「笑点」という大きな川が流れていて、そこへ新しい風が吹いてきたので、ますますこの番組は良くなっていくと思います。
たい平さん:晴の輔さんっていうキャラクターが入ることによって、僕たちにもどんな化学変化が起きるか楽しみ。新たな自分のポジションを確立していってほしいと思っています。大先輩たちがいたときから少しずつ変わって、(春風亭)一之輔さん、宮治さん、さらに、晴の輔さんが入ることによって、若いこれからの時代にどうやって「笑点」が変わっていくかっていうのを中で見られる幸せを感じております。
一之輔さん:もう何年も先輩の兄さんなんですけど、所属協会が違うのでたぶん6年ぶりぐらいにお会いしたんですけどね、やっぱり若々しいですよね。また、立川流っていうのはほんとにヤバイ組織なんです(笑い)。でも、その中でもスマートな芸風を見せてくださる兄さんですね。落語を知らないけど「笑点」を見ている人ってたくさんいると思うのですが、いろんな噺家(はなしか)がいるんだなとか流派があってしのぎを削っているんだなってことを分かっていただけたら、その窓口になって我々頑張っていけたらなと思っております。
宮治さん:多分この中で一番長く兄さんと一緒に若手大喜利をやらせていただいていたので、ポジション争いというか勝負みたいなところがあったんですけど、「笑点」の先輩方に教えてもらったのは、“メンバーはファミリーだよ”って。みんなでパスを回しながら一つの番組を作っていくんだよってのを教わってきたので、一人の戦いではなく、もっと家族になれるように一日も早く頑張っていきたいなと思っています。もう一つは、若手大喜利から来ると、今までの仲間だった人たちが仲間ではない感じになっていきます。何かは分からないですけど、冷たい目線にも頑張って耐えてください(笑い)。
山田隆夫さん:昔、立川談志師匠がちびっこ大喜利に出演していた私を可愛がってくれていました。談志師匠に「笑点」に出られるように頑張ってねって応援してもらった私が今度はあなたに頑張ってください、という言葉を贈らせていただきます。
――晴の輔さんから視聴者へメッセージを。
晴の輔さん:今回は初回だったので、本当にメンバーの皆さんが僕なんかに花を持たせてくださって優しく包んでいただきました。これから自分なりの個性を出してやっていければと思いますので、一つよろしくお願い致します。
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