第33回日本映画批評家大賞：主演賞に筒井真理子と東出昌大　助演賞は新垣結衣と磯村勇斗に決定　5月に授賞式

　第33回日本映画批評家大賞（日本映画批評家大賞機構事務局主催）の受賞作品、受賞者がが4月10日発表され、主演女優賞に「波紋」（荻上直子監督）に主演した筒井真理子さん、主演男優賞に「Winny」(松本優作監督）に主演した東出昌大さんが受賞した。

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　助演女優賞には「正欲」（岸善幸監督）に出演した新垣結衣さん、助演男優賞には「月」（石井裕也監督）に出演した磯村勇斗さんが選ばれた。作品賞は「ほかげ」（塚本晋也監督）、監督賞は「波紋」の荻上直子監督が決まった。

　授賞式は5月22日午後6時から、東京国際フォーラムホールC（東京都千代田区）で行われる。観覧チケットは4月10日午後12時からイープラスで販売される。料金は4000円。

　日本映画批評家大賞は1991年、映画評論家の故・水野晴郎さんが発起人となり、故・淀川長治さん、故・小森和子さんら第一線で活躍していた映画批評家たちの提唱により「映画批評家による、批評家だけの視点で選出する、他に類をみない映画賞」として誕生した。卓越した映画技術に贈る「技術賞」、映画に貢献する映画事業から劇場や文化拠点まで幅広く授与対象とする「特別賞」、往年の功績を称えるとともに、さらなる活躍を期待する「ゴールデン・グローリー賞」や「ダイヤモンド大賞」など、今回（2023年公開作品）は17賞19組が選ばれた。

　◇第33回日本映画批評家大賞受賞一覧（敬称略）

作品賞：ほかげ」（塚本晋也監督）▽監督賞：荻上直子監督「波紋」▽主演男優賞：東出昌大「Winny」▽主演女優賞：筒井真理子「波紋」▽助演男優賞：磯村勇斗「月」▽助演女優賞：新垣結衣「正欲」▽ドキュメンタリー賞：「ライフ・イズ・クライミング！」（中原想吉監督）▽アニメーション作品賞：映画「窓ぎわのトットちゃん」（八鍬新之介監督）

　新人監督賞：金子由里奈監督「ぬいぐるみとしゃべる人はやさしい」▽工藤将亮監督「遠いところ」▽新人男優賞（南俊子賞）：アフロ（MOROHA）「さよなら ほやマン」▽黒崎煌代「さよなら ほやマン」▽新人女優賞（小森和子賞）：花瀬琴音「遠いところ」

　脚本賞：上田誠「リバー、流れないでよ」▽編集賞（浦岡敬一賞）：今井大介「＃マンホール」▽撮影賞：芦澤明子「スイート・マイホーム」▽松永文庫賞（特別賞）：八丁座▽ゴールデン・グローリー賞（水野晴郎賞）：木野花「バカ塗りの娘」▽ダイヤモンド大賞（淀川長治賞）：小林薫「バカ塗りの娘」