名探偵コナン
#1146「汽笛の聞こえる古書店4」
12月21日(土)放送分
集英社のマンガアプリ「少年ジャンプ+(プラス)」で連載中の松本直也さんの人気マンガが原作のアニメ「怪獣8号」。怪獣を討伐する日本防衛隊の第3部隊の副隊長を務める保科宗四郎を演じるのが人気声優の河西健吾さんだ。保科は、アニメ化を記念して実施された第1回キャラクター人気投票で1位に輝いた人気キャラクターだ。河西さんは人気キャラクターの保科をどう演じようとしているのだろうか?
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「怪獣8号」の原作は、2021年に「次にくるマンガ大賞2021」のウェブマンガ部門の大賞に選ばれたことも話題作。怪獣が容赦なく日常を侵す“怪獣大国・日本”を舞台に、謎の幼獣に寄生され、怪獣に変身してしまった主人公・日比野カフカの活躍を描く。テレビ東京系ほかで毎週土曜午後11時に放送中で、X(旧ツイッター)でも全世界でリアルタイム配信されている。
河西さんはアニメのオーディションを受ける前から「連載が始まってすぐだったかはちょっと覚えていないのですが、主人公が、怪獣を討伐した後の街の清掃員というところが面白いな!と読んでいました」と同作を愛読していたという。
保科は、日本防衛隊の中でもトップクラスの戦闘力を誇る“強キャラ”で、関西弁でしゃべる
「場をピリッとさせることも、和ますこともできるので、場をコントロールするキャラクターだと思っていました。ともすれば、関西弁ということもあって、お笑いに転びそうでもありますが、副隊長ならではの視点もあって、表で見せているもの、裏で考えているとことの二面性が魅力だと感じました」
河西さんは大阪府出身で、関西弁はネーティブでもある。関西弁のキャラクターを演じる喜びもあった。
「今回、演出側に関西出身の方が複数人いらっしゃって、僕の地域ではこうなんだけど……と関西弁のすり合わせをしながら、ちょっとした案配にこだわって収録していました。保科のキャラクターを考え、関西弁も調整することは大変ではありますが、任せていただけることが光栄ですし、楽しく演じさせていただきました」
関西弁のバランスにも気を付けた。絶妙な表現は、ネーティブだからできるところもある。
「どこまで関西色を出していいのか?が難しいことがありました。仲間と和気あいあいとしていますが、防衛隊は、民間人を守る大事な仕事で、命の危険にもさらされる危険な仕事でもあります。なので上司と話している時は、意外に標準語に近い話し方をしています。関西弁で目上の人と話すのが結構難しく、実際に関西人同士でもそうなったりするんですよね。また関西人は相手が上司であってもちょっと距離が近かったりするのですがしますし。でも、関西弁があまりに強いとなれなれしく聞こえてしまう。その点を踏まえて関西弁、関西人が考える標準語を切り替えて、調整していこうとしました」
保科は独特の笑い声も印象的なキャラクターだ。
「関西人特有といいますか、明石家さんまさんのような引き笑いを意識していました。笑うときは豪快に笑っています。保科も腹を抱え、床をたたいて笑っていますしね。普通に笑っては、画(え)に負けてしまうので、声で負けないように自分なりの関西人の笑いをこだわっています」
保科は、とにかく格好よく、強くもある。河西さんは「刀で戦う」ところに注目している。
「保科は防衛隊の中では特殊で、銃火器を使う隊員が多い中、刀で戦います。相手は怪獣ですし、銃火器で遠くから戦うのが道理かな?とも考えていまいますが、保科は強いこだわりがあって刀を使っています。刀を扱う人間は、心に鋭さがあると、僕は思うんですね。刀をさやに収めたおちゃらけた部分、刀を抜いている状態の一切お笑いのない強さ、鋭さみたいなギャップを感じます」
主人公・カフカを演じるのは福西勝也さんで、福西さんにとって「怪獣8号」は初主演作となった。
「福西君は現場を和ませてくれます。座長らしく、何かあっても笑顔で対応してくれるので、笑って過ごせる現場です。彼がいてくれるからこそ、演者もスタッフも楽しく収録できていて、すごく助けられています。彼が座長なら大丈夫だろうという安心感があります。みんな熱意を持っていますが、熱いものをさらに一段上げてくれていて、僕から見ると、ないものねだりなのですが、すてきなんですよね」
河西さんもこれまで数々の作品で座長経験があり「僕はそこまで、みんなを先導できるタイプではないですし。本気で頑張るので、付いてきてください……とやってきたので、福西君とは対照的なのかもしれません。だから、ないものねだりなんですよね」と笑顔で話していた。
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