「チェンソーマン」などで知られる藤本タツキさんのマンガが原作の劇場版アニメ「ルックバック」(押山清高監督)。6月28日に公開され、10日間で観客動員数が35万人、興行収入が6億円を突破するなどヒットしている。原作者の藤本さんがコメントを寄せており、「『キャラクターに命が吹き込まれる』みたいな表現がありますが、本当にその通り、藤野と京本が生きている世界をカメラで見ている感覚でした。それくらい作画や声優さんの芝居が自然で、素晴らしいものでした。自分の作品に対してここまで真摯(しんし)に作ってもらえる事が人生でもうないのではないかと思い泣いてしまいました」と語っている。
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藤本さんは「一つ一つ拾って褒める事ができないくらい、58分の中に多くの驚きと発見があります。たくさんの方が関わり本当に素晴らしい作品になったので、全員に感謝したいです。ありがとうございました!」とコメントを寄せている。
藤野と京本が描かれた新たなカットも公開された。音楽を担当したharuka nakamuraさんと押山監督による舞台あいさつが、7月20日に新宿バルト9(東京都新宿区)で実施されることも発表された。
「ルックバック」は、集英社のマンガアプリ「少年ジャンプ+(プラス)」で2021年7月に発表され、初日に250万以上の閲覧数を記録。「このマンガがすごい!2022」のオトコ編の1位に選ばれ、「マンガ大賞2022」にノミネートされたことも話題になった。マンガへのひたむきな思いが二人の少女をつなげるが、全てを打ち砕く出来事が起きる……というストーリー。学生新聞で4コママンガを連載している小学4年生の藤野は、クラスメートから絶賛されていたが、「不登校の同級生・京本の4コマを載せたい」と先生から告げられることになる。
アニメは「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破」「借りぐらしのアリエッティ」「風立ちぬ」などに主要スタッフとして携わってきた押山さんが監督を務め、脚本、キャラクターデザインも担当する。押山さんが代表を務めるスタジオドリアンがアニメを制作する。河合優実さんが藤野、吉田美月喜さんが京本をそれぞれ演じたことも話題になっている。
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