橋本環奈さん主演の2024年度後期のNHK連続テレビ小説(朝ドラ)「おむすび」の神戸ロケの現場で8月21日、橋本さんと新納慎也さん、緒形直人さんが取材に応じた。
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「おむすび」は、NHK連続テレビ小説の第111作。元号が「平成」に変わった日に生まれたヒロイン・米田結(よねだ・ゆい、橋本さん)が、福岡でギャルとして育ったあと、あるきっかけから関西で管理栄養士を目指す……という“平成青春グラフィティー”。NHKのドラマ「正直不動産」などで知られる脚本家・根本ノンジさんのオリジナル作品となる。
橋本さん演じる結は幼少期に阪神・淡路大震災を経験した後、福岡・糸島で青春時代を過ごし、高校卒業後に家族で再び神戸に戻る。
ヒロイン・結を演じる橋本さん、神戸市職員・若林建夫役の新納さん、靴店店主・渡辺孝雄役の緒形さんコメントは以下の通り。
糸島で高校生活を送ったあとに神戸に戻ってくるということで、今、絶賛、神戸編を撮影中です。私が演じている結ちゃんと米田家みんなで、深い関わりがある震災のことなど思い出を語ったりするシーンもあります。やっぱり朝に“朝ドラ”をご覧いただいている皆さんが明るく楽しく一日を始められるようにという気持ちもありつつ、震災のことは軽々しく口にできるものではないので、そこに寄り添って撮影できるように、大切に演じさせていただいています。神戸での撮影では、ポートタワーや摩耶山の掬星台(きくせいだい)などに行きました。夜景がきれいだったり、景色がいい場所がすごく多くて、そこがとても印象的で楽しかったです。
僕は神戸出身なので、今回のドラマはうれしくて、実家もそこらへんに見えているくらい、近いです(笑い)。地元でこの役をやらせていただくことを本当にうれしく思っています。この作品は阪神・淡路大震災のことを描くということで、僕もそのとき実際に神戸で震災に遭ったので、古傷がひりひりするような、でもすごく誇らしい思いもあったりして、震災にふれる作品をやることは僕にとっても、いまの日本にとっても意味のあることだと思います。このドラマを見て、能登をはじめ、まだ被災で苦しんでる地域の方が「そうだ、神戸はこう立ち上がったんだ」と思って元気になっていただけたらと思います。
神戸ロケでは、見晴らしの良い高台と、きょうはこちら(神戸市灘区)で撮りました。あとはほとんどロケがないんじゃないかと思います。震災から時が止まってしまった男を演じていまして、とにかく孤独なんです。家の中に閉じこもっていて、人と話をしないといった感じの役で、こういったロケに来ることがほとんどないので、(暑さで)ヘロヘロです(笑い)。震災から時が止まってしまった男に、この先どう光が見えるのか、そのままなのか、そういうところを感じていただけるよう丁寧に演じていきたいと思っています。
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