相棒:「season23」が10月から放送決定 初回は“右京に救われた人物”が再登場 水谷豊「僕にとっては非常に感慨深い」

10月スタート「相棒 season23」のメインビジュアル=テレビ朝日提供
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10月スタート「相棒 season23」のメインビジュアル=テレビ朝日提供

 2000年に放送開始したテレビ朝日の人気刑事ドラマシリーズ「相棒」の「season23」が、10月にスタートすることが分かった。例年通り、毎週水曜午後9時に2クールにわたって放送される。杉下右京(水谷豊さん)と亀山薫(寺脇康文さん)の“黄金コンビ”が復活して3シーズン目となり、初代相棒時代を加えると通算10シーズン目となる。

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 “警視庁創立150年”というアニバーサリーイヤーである今年、水谷さんが警視庁の記念サイトに応援メッセージを寄せているが、今シーズンの初回スペシャルは、右京が上層部の指令を受け「警視庁150年史」の編纂(へんさん)に取り掛かるところから幕を開ける。

 明治7年(1874年)に警視庁を創設した元薩摩藩士の川路利良は、内務卿の大久保利通と共に警察機構を作り上げたが、後に大久保は暗殺という悲劇に見舞われた。そんな警察黎明(れいめい)期に起きた事件をなぞるかのように、大物政治家が殺害される事件が発生。捜査を開始する特命係の前には、現代日本で広がる格差問題や、政界の権力者たちの野望と陰謀が立ちはだかる。

 水谷さんと寺脇さんをはじめ、長年シリーズを支えてきたキャストたちも続投。杉本哲太さんが特命係の廃止を虎視眈々(こしたんたん)と狙う警視庁副総監の衣笠藤治を、仲間由紀恵さんが“鉄の女”の異名を持つ内閣情報調査室トップの社美彌子を演じ、おなじみの“食えない面々”が暗躍する。

 さらに初回スペシャルには、過去シーズンで鮮烈な印象を残した“ある人物”が、意外な姿で登場。右京によって救われ、生きる意味を見いだしたはずの人物が、事件に深く関わってくるという。

 水谷さんは初回スペシャルの内容について「“警視庁150年”という現実の節目とリンクした物語で、警視庁の成り立ちなども描かれていき、警察官のみなさんの誇りを背負ったような、やりがいのあるストーリーです。さらに過去シーズンの登場人物が再び右京の前に現れますが、僕にとっては非常に感慨深いものがあります。『相棒』でなければ、こんな再会を果たすことはできないと思うので……」とコメント。

 新シーズンに向けて「『相棒』にはスタート当初から大きなテーマが二つありました。一つは、“テレビを見なくなった大人に楽しんでもらえるドラマにしたい”ということ。そしてもう一つは、“顰蹙(ひんしゅく)を恐れない”ということ。今、誰もが顰蹙を買うのを怖がって萎縮しているような社会になってきた気がするのですが、『相棒』は顰蹙を買うことを恐れずに、これからも挑んでいく……。新シーズンも“相棒ワールド”はますます進化していきます」とアピールした。

 寺脇さんは「相棒」に復帰して3年目となったことについて「先ほど、豊さんと『もう3年目なの?』という会話をしていたのですが、僕も豊さんもついこの間、復帰が決まった感覚のままなんです。先日ポスター撮影で2人で並んだときに『なんだか新鮮だね』と言い合ったのですが、これだけ長いこと一緒にやってきたのに、また新鮮だなと感じたぐらい、まさに新鮮が真空パックされているような状態なんですよ。シリーズの長さについては視聴者の皆さんが感じてくださればいいことであって、僕らはワンシーンワンカット、一つのせりふにベストを尽くす……その連続しかないと思っています」と話した。

 「相棒 season23」放送を記念し、TVerでの過去シリーズの無料配信が決定。8月28日からseason14、season16、season22が順次全話配信される。

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