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最終話 この町を救う バカリズム脚本
3月16日(日)放送分
伊藤沙莉さんが主演するNHK連続テレビ小説(朝ドラ)「虎に翼」(総合、月~土曜午前8時ほか)の第122回が9月17日に放送され、よね(土居志央梨さん)が航一(岡田将生さん)に訴えかけた言葉に、視聴者の注目が集まった。
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第122回では、尊属殺人の罪に問われている美位子(石橋菜津美さん)の事件は、よねたちが上告してから1年がたとうとしていたが、いまだ最高裁で受理するかどうか決まっていなかった。それを調査、報告する最高裁調査官の航一が、よねたちの事務所を訪れた。
よねは航一に、美位子が幼い頃から父親に暴力を受けてきたこと、母親が10代の美位子を置いて逃げ出したことで、これまで母親が父親から受けていたひどい仕打ちを全て引き受けることになったことを説明。
そして「暴力は思考を停止させる。抵抗する気力を奪い、死なないために全てを受け入れて耐えるようになる。彼女には頼れる人間も隠れる場所もなかった。父親の子をみごもり、2人の子供が生まれた。幾度も流産も経験した。職場で恋人ができ、やっと逃げ出すすべを得たのに、父親は怒り、彼女を監禁した。恋人に全てを暴露すると脅され、追い詰められた彼女は、さらに激しくなる暴力に命の危機を感じて、酒に酔って眠る父親を絞め殺した。恋人は真実を知って、早々にあいつから離れていった」と続けた。
「おぞましく人の所業とは思えない事件だが、決して珍しい話じゃない。ありふれた悲劇だ。あいつは今でも男の大声に体がすくむ。部屋を暗くして眠れない。金ができたら、その大半を自分を捨てた母親に送る。無理やり産まされた実の子を世話してもらうために……。私は、救いようがない世の中を少しだけでもマシにしたい。だから、心を痛める暇はない。それだけです」と訴えた。
よねの訴えを聞いた航一は、「お会いできてよかった」と小さく何度もうなずき、事務所を後にした。
約3分にわたるよねの言葉に、SNSでは「よねさんのあのトーンでの語り。事件の詳細を知っていてもズシンとのし掛かる」「よねさんの一言一言に涙がこぼれる」「美位子さんの事件背景によねさんの過去を重ねていたんだね」「美以子さんの地獄を語る、朝ドラでよくぞと思う」といった声が上がっていた。
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