虎に翼：“尊属殺”判決で執行猶予→美位子が新潟で再出発　視聴者もエール「頑張れ！」「自分のために生きてほしい」

　伊藤沙莉さんが主演するNHK連続テレビ小説（朝ドラ）「虎に翼」（総合、月～土曜午前8時ほか）の第128回が9月25日に放送され、新潟で再出発することになった美位子（石橋菜津美さん）に、視聴者が注目した。

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　第128回では、尊属殺人の罪に問われている美位子の事件の判決日がやって来た。山田轟法律事務所に一人で残った美位子は、事務所を訪れた寅子（伊藤沙莉さん）に「もし勝てたら、どうなるんですか？」と尋ねる。寅子が「執行猶予がついて、あなたはすぐ社会に戻ることができる」と説明すると、美位子は「それっていいんでしょうか。私、人を殺したんですよ？」と返した。

　美位子は、父親を殺した時の感覚が今でも手に残っていると明かし、「毎晩毎晩、夢に見て……。服役した方が気が楽なんじゃないかって、ずっと考えて……」と涙ながらに訴えた。そんな美位子に、寅子は「あなたにできることは、生きて、できる限りの幸せを感じ続けることよ」と優しく語りかけた。

　最高裁で美位子に出された判決は、懲役2年6カ月、執行猶予3年。尊属殺に関する刑法200条は、普通殺に関する刑法199条の法定刑に比べて著しく差別的であり、憲法14条1項に違反していると認められる結果になった。

　事務所に戻ったよねと轟は、美位子たちと祝杯。よねは美位子の母にも判決を報告したといい、「子どもたちは必ず立派に育てるから、美位子は新しい人生を生きてくれ」という母からの伝言を美位子に伝えた。轟は「美位子の人生はここから始まるんだ」と背中を押し、よねも「もう誰にも奪われるな。お前が全部決めるんだ」と助言した。

　その後、星家を訪れた美位子は、寅子に「来週発（た）とうと思っています、新潟に」と報告。よねの紹介で、涼子（桜井ユキさん）と玉（羽瀬川なぎさん）の店で働くことになったのだという。美位子と寅子は「さよなら」「またいつかどこかで」と別れのあいさつを交わし、美位子は星家を後にした。

　新たな人生を歩み始めた美位子に、SNSでは「美位子さん、頑張れ！」「新潟支店なら安心だ」「自分のために生きてほしい」「美位子の新潟での再出発応援したい」「これから先は『誰からも奪われない』人生を歩めますように」といった声が上がった。

　また、美位子と寅子が交わした別れのあいさつについて、「米津玄師さんの主題歌『さよーならまたいつか！』も回収されました」「合わせ技一本主題歌タイトル回収お見事」といったコメントも寄せられた。