所さんの目がテン!:放送開始35周年 所ジョージが記者会見「自分が笑えているうちは、やり続けますよ!」 10月6日は記念放送「かがくの里スペシャル!」

「所さんの目がテン!」が35周年を迎え、花束を贈られた所ジョージさん=日本テレビ提供
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「所さんの目がテン!」が35周年を迎え、花束を贈られた所ジョージさん=日本テレビ提供

 タレントの所ジョージさんが司会を務める教養バラエティー番組「所さんの目がテン!」(日本テレビ系、日曜午前7時)が、10月6日の放送で35周年を迎える。所さんがこのたび記者会見を行い、思い出に残っているエピソードや、今後の抱負を語った。

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 「所さんの目がテン!」は、「昭和」から「平成」に元号が変わった1989年にスタート。現在69歳の所さんにとって、人生の半分をこの番組と共に歩んだ格好だ。記者会見の詳細は以下の通り。

 ーー番組35周年、1989年から続く長寿番組ですが、どんな思いでいらっしゃいますか?

 長いこと日テレで仕事をしているなと思いますよね。35歳くらいのときにこの番組のお話をもらったのかな。当時、朝の時間帯の番組には出ていなかったからおもしろそうだなと思いました。毎日楽しいことを追い求めて生きているから、こういう節目でもないとあんまり振り返らないんですけど、「目がテン!」がここまで続いた理由は、ひとつは放送時間があるかなと思いますよね。日曜朝7時っていう、なんかまだ皆さん目がボーっとしている時に放送しているっていう。ゴールデンだったらね、多少私も身構えることでしょう(笑い)。

 この日曜朝の7時という、起きているの? 朝ごはん作ってる水道の音に消されてるんじゃないの? テレビの音は? みたいな、そんな感じが見るほうにも出演しているほうにもちょうどいいんだと思う。で、内容は全部情報なんで、いい情報は間違いなく毎回言ってるんで。そこが魅力だと思いますよ。そんな気を張って聞かなくてもいいっていう時間帯だし、かといってちょっと耳に入ってくるものがいい情報として残るっていうね。皆さんのレギュラーな感じになってるんじゃないですかね。

 僕にとってもそうで、ここ(収録スタジオ)へ通ってくる曜日も同じ、自分で運転してくるから道も同じ。獣道みたいに全部同じコースで、帰りも大体同じ時間で、まさに生活の一部ですよ。もはや日テレの駐車場のガードマンさんとか、全員と仲がいいわけだよ。で、季節のものをもらったりとか、申し訳ないから俺も何か返したりとか(笑い)、そんなことをやってるのが楽しいですよね。

 それと、テレビ番組って、その時のニュース性のあるものにしがみついちゃうと、そのニュースと一緒に終わっていくみたいなこともあると思うから、「目がテン!」らしく、これからもスタンダードなところの疑問みたいなのが続くといいなと今でも思っています。科学番組だから、僕も勉強になる。撮る前にスタッフや、かかわる皆さんと打ち合わせするじゃないですか。テレビ見てる人にはちょっと分かりづらいし、実験といってもこれはこっち側の都合いい実験だからこうしないといけないんじゃない?と私から話したりもしています。見てくれる人に、いい情報がしっかり伝わることが一番だからね。

 ーー10月6日の放送は10年前に始まった、里山再生をテーマにさまざまな自然科学の研究者と地元の方々の協力を得て、持続可能な里山の活用法を模索する「かがくの里」プロジェクトや、最近では、自然観察のフィールドを自分たちの手で作るプロジェクト「いきものの森」という新企画も登場しています。今後はどんな展開を期待しますか?

 いろんな動物が来たらいいなという気持ちはあまりなくて、秋に収穫祭でおいしいものが食べられたらいいなとか、そんなことを続けていたら、「かがくの里」はだんだんと循環して良くなっていった。はじめの頃は正直、里山へ行くのもめんどくさいと思っていたんですよ。だけど今は行きたい!って感じになっていますもんね。ワクワクが増していくんだろうね。ある程度整理されると、この男はその気になるみたいね(笑い)。

 先が見えない時はめんどくさいって言ってるけど、あれいい展開になってるんじゃないかって言うと、さもずっとやっていたかのようにノってきますよね。僕が計画を立てていたわけじゃないけどね。手作りした納豆はおいしかった。そのまんまを出してくれるのが一番ありがたいね。この番組のスタッフがやりがちなのが、必ず何か最後にスタッフが考えた料理みたいなのにチャレンジするんですよ。でも、全部まずいんです(笑い)。絶望的においしくない。余計なことすんなよっていつも言うのに、懲りずにチャレンジするからすごいなと思っています(笑い)。

 ーーかがくの里はこれまで本当にたくさんの地域の方々に支えていただいていますね。

 あの人たちが全部やってくれているよね。だって、毎日畑は見ていなければダメ。田んぼに水が減っちゃったら井戸水を加えたりとか、あそこに住んでいる方々の協力がなければできないこと。

 ーー番組では、2年前、かがくの里の取り組みに共鳴し、世界的建築家の隈研吾さんがかがくの里の母屋の設計を進めてくれています。

 隈さんの建物が建ったら、全国からみんな見に来たいと思いますよ。隈さんの建物が、もしもボロボロになってきたら私が黙って移築します。私の敷地内に。私欲じゃないよ、私が保管しなかったらだれがする!?っていう責任感があるからね。

 ◇

 最後に、記者から、「この番組を何歳まで続けたいか?」と聞かれると、現在69歳の所さんは「さすがに調子悪くなったらやめますよ。息絶え絶えで、見ている皆さんが心配になるようなくらいになってまではやりたくない(笑い)。 でも、自分が笑えているうちは、やり続けますよ!」と語った。

 「所さんの目がテン!」35周年記念放送は「かがくの里スペシャル!」。10月6日午前7時に放送される。

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