おむすび:“ザ・王子様”風見先輩演じる松本怜生の魅力 時代劇で発見しオファー「この人なら、ちゃんと託せるな」 

連続テレビ小説「おむすび」で風見亮介を演じる松本怜生さん(C)NHK
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連続テレビ小説「おむすび」で風見亮介を演じる松本怜生さん(C)NHK

 橋本環奈さんが主演するNHK連続テレビ小説(朝ドラ)「おむすび」(総合、月~土曜午前8時ほか)で、ヒロイン・結(橋本さん)の憧れの書道部の先輩、風見亮介を演じる松本怜生さん。イケメンで爽やか、女子生徒の憧れの的だが、実は運動音痴の野球オタクだったり、野菜染めに興奮したりと、どこかつかみどころがないキャラクターだ。そんな風見を演じる松本さんの起用理由や魅力について、制作統括の宇佐川隆史さんに聞いた。

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 松本さんは2000年4月27日生まれ、愛媛県出身の24歳。2021年に俳優デビューし、連続ドラマ「下剋上球児」(TBS系)、「降り積もれ孤独な死よ」(読売テレビ・日本テレビ系、NHKのドラマ「正直不動産2」など話題作に出演。今後の活躍が期待される若手俳優で、「おむすび」が朝ドラ初出演作となる。

 今作では、女性1864人、男性391人と、若手俳優2000人以上が参加した大規模なオーディションが行われたが、松本さんはオファーでの出演だった。

 宇佐川さんは、松本さんの起用理由について「風見は“ザ・王子様”という存在。私たちの中では、スタジオジブリ作品に出てくる先輩のようなイメージでした。NHKの時代劇『あきない世傳 金と銀』を見た時、そこにイメージ通りの人物がいたんですよ。『あ、先輩がいる!』と思って。それが松本さんでした」と明かす。

 「風見の特異性のあるかっこよさ、王子様感がまず必要だと思ったときに、誰もが納得する人物は誰なんだろうと考えました。そんなときに松本さんをお見受けして、いいなと思って。そしてお芝居にも、独特の色気というか、何かひきつける面白さがある。そこでチームで話し合って、“一本釣り”させてもらった」

 一方で、個性が強いキャラクターのため、「演じるのは簡単ではないだろう」という懸念もあった。

 「松本さんの他のお芝居を見た時、例えばTBSさんの『下剋上球児』では、主人公が指導する高校の野球部のライバル投手を演じられていましたが、すごく堂々とヒール的な立場のお芝居をされていて。その時にはオファーを決めていましたが、『やはりこの人なら、ちゃんと託せるな』と思いました。風見のような役は恥ずかしがる人も多いと思いますが、松本さんは堂々と演じてくれると」

 そんな松本さんについて、宇佐川さんは「自分の好きなものを相当持っている人」という印象を明かし、「松本さんは『ハイキュー!!』という、バレーボールの名作マンガの良さを撮影現場で周囲にお話していて、アニメの主題歌を大声で歌っていらっしゃったんです。そういうすてきな、可愛らしい一面を持った方なので、野球での応援や、野菜染めのシーンで結の祖母、佳代(宮崎美子さん)に根掘り葉掘り聞いてしまうとか、そんな無邪気な部分ともうまく合ったんだろうなと思います」と実感を込めて語った。

 書道のイメージを一新するような書家を志しているという風見。これから物語にどのように絡んでくるのか。そして、結との関係はどうなるのか。今後の活躍に注目したい。

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