仲里依紗:「おむすび」で伝説のギャル役オファーに「本当に、朝ドラなのかな?」

NHK連続テレビ小説「おむすび」仲里依紗さん演じる米田歩 (C)NHK
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NHK連続テレビ小説「おむすび」仲里依紗さん演じる米田歩 (C)NHK

 橋本環奈さんが主演するNHK連続テレビ小説(朝ドラ)「おむすび」(総合、月~土曜午前8時ほか)が10月21日から第4週に入った。第15回(18日放送)のラストで、結(橋本さん)の8歳上の姉で“伝説のギャル”である歩(仲里依紗さん)が福岡・糸島の実家に突然帰ってきた。18日が仲さんの35歳の誕生日だったため、「最初から仕組まれた演出?」などと盛り上がった。仲さんが、演じる歩について、妹の結との姉妹関係などや今後の見どころなどについて語った。

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 ◇歩はなぜ“伝説のギャル”と言われるようになったのか

 仲さんは「最初にお話をいただいたときは、“伝説のギャル”役だと、ざっくりしたことしか聞いていなかったので、どういうことなんだろうって(笑)。『本当に、朝ドラなのかな?』と、謎は深まる一方だった」と振り返る。

 台本を読み、「今この時代だから皆さんに届けられるメッセージが込められている朝ドラだなと思いました。今回は幅広い世代にとって記憶に新しい平成が舞台というチャレンジングなものなので、より若い世代にどんどん広がればいいなと思っています」といい、「『おむすび』のタイトルどおり、早くお家に帰ってごはんを食べようという気になるというか、家族と食卓を囲むことの大切さを思い出せて、食育としてもいいなと思える作品です」とアピールする。

 演じる“伝説のギャル”歩は「その名前の通り、自分の道を歩んでいるなと感じます。家族とのつながりを主人公の結(橋本さん)が結んでいくなら、歩は我が道を行くというか、長女らしからぬ、どんどん進んでいっている感じです」と表現。「抱えているものはあるんですけど、それを跳ね返すような明るさもある。『何だ、この子は?』と思うくらい明るかったりするんです。心がちょっと負けそうなときって、逆に明るくしちゃうことが、私自身にもあります」といい、「歩は平成を生きてきた年代で、私自身も平成元年に生まれたので、演じながら歩と共に成長してきた感覚もあります」と共感を寄せる。

 “伝説のギャル”と言われる歩みだが、それは外見ではなく、「歩の人間性だったり、歩自身が周囲の人に与えた影響だったりが、ギャルの中でうわさとあいまって伝説になっていたんだんだろうなと思っています」と想像する。

 ◇結と歩の姉妹関係「私も実際に3姉妹だからわかる」

 ヒロイン・結との姉妹関係について「姉の行動で、結は苦しめられてきたと思います。結と歩は性格的にもまったく違うし、本当に嫌な部分もあったでしょう。でも、どこかで歩をうらやましく思う気持ちが結にはあるんじゃないかと思います」と推測。

 「私も実際に3姉妹だからわかる」といい、「姉は姉で、妹っていいなと思うんですよ。でも、妹は絶対に『お姉ちゃんばっかり』『お姉ちゃんのせいで』と思っていると思います。どこの姉妹でも起こりうることだと思う」と理解を示す。

 「歩にとっても、結はうらやましい存在でもあるし、ちょっと面倒くさいなと思うこともあったり……それでも、すごく大切な存在なのだと思います。両親との関係性とはまた違った大切さ。特に妹の結とのシーンはお姉ちゃんらしさが出ている。派手だし、飛び回るし、はたから見たらそう見えないかもしれないけれど(笑)、歩は結の道をしっかり作ってあげたいと思っている、良いお姉さんだと思います」と語る。

 ◇なぜ歩がギャルになったのか経緯が明かされる 1995年の阪神・淡路大震災の描写も

 今後の見どころについて「“伝説のギャル”という役柄ですが、なぜ歩がギャルになったのか、その経緯の部分をぜひ注目していただきたいです」と語る。

 「この作品で私はギャルのイメージをポジティブに変えたいなと思っているんです。ギャルというと見た目がすごく派手で、プラスではないイメージを持っている人もいると思います。でもギャルは部屋・服装・ネイルを見ても、全部自分のためにやっているんです。自分の機嫌は自分で取る。誰のためにでもなく、自分がベストでいられることの大切さが伝わればいいなと思います。上の世代の方にも、『人は見た目によらず。ギャルもすっごく良いじゃん!』と思ってもらえるきっかけになってほしいです」

 さらに「これから阪神・淡路大震災当時についても描かれていきます。当時被災された方だけでなく、その後に東日本大震災や能登半島地震などもあり、思い出したくない方もいらっしゃると思います。どう伝えたらいいんだろうと悩む部分もありますが、こういうことがあったと伝えなきゃいけないし、忘れてはいけないと思うんです。災害は、忘れたころに来るじゃないですか。また同じようなことが起こるかもしれないし、日本に住んでいる以上、付き合っていかないといけない。皆さんが改めて考えるきっかけになったらと思っています」とメッセージを送った。

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