志田未来:「14才の母」佐藤東弥監督から「変わらないね」 今でも「ものすごく緊張しい」で“心臓バクバク”な時も

「劇場版 ACMA:GAME アクマゲーム 最後の鍵」に出演する志田未来さん
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「劇場版 ACMA:GAME アクマゲーム 最後の鍵」に出演する志田未来さん

 4月期放送の連続ドラマ「ACMA:GAME アクマゲーム」(日本テレビ系)の続編となる映画「劇場版 ACMA:GAME アクマゲーム 最後の鍵」(佐藤東弥監督)に出演する俳優の志田未来さん。メガホンをとった佐藤監督とは、2006年の主演ドラマで、当時、大きな反響があった「14才の母」(同局系)で出会って以来、「定期的にご一緒させていただいてきた」“現場のお父さん”のような存在だとか。そんな佐藤監督の下で挑んだ今作について話を聞いた。

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 ◇こんなにもたくさんのCGを使った作品は初めて

 「ACMA:GAME アクマゲーム」は、2013年から2017年に「週刊少年マガジン」(講談社)で連載された同名マンガ(作・メーブさん、画・恵広史さん)が原作。主演は間宮祥太朗さんで、99本集めるとこの世の全てを手にすることができるといわれる「悪魔の鍵」の謎に迫る主人公が、命がけの「アクマゲーム」に挑む姿を描いている。

 志田さんは映画からの出演。「欲望からの解放」を教義として謳い、人里をはなれた山奥で大勢の教徒たちと集団生活をするカルト教団「アイギス教団」の司祭・黒田光輝(金子ノブアキさん)の妹で、教団の教祖・黒田蘭を演じた。

 蘭は、人の心を読む力があるが、志田さんの印象は「すごく素直な優しい女の子」。

 「蘭は幼いころに両親を亡くしていて、身内が兄しかいないので、兄を信じたいけれど、本当に兄が信じているものを自分も信じていいのだろうか、という葛藤を抱えていますし、蘭自身は、欲望まみれではないんです」

 長い俳優キャリアの中でも、教祖を演じるのは「初めて」で、さらには「こんなにもたくさんのCGを使った作品も初めてだったので、戸惑いもありました」と明かす。

 「CGが多い作品なので、その部分を最初はうまく想像できなくて。それでも撮影中にスタッフさんが細かく、分かりやすく説明してくださったので、安心して撮影に取り組むことができました。現場に行って、感じたことをその場で表現するという私の普段のお芝居にプラスして、ものすごく想像力を働かせながら撮影を行ったので、新しい挑戦ではあったのかなと思っています」

 完成した作品を観賞した志田さんは「ずっとドキドキが止まらなかったです」と話す。

 「約2時間、ずっとドキドキが止まらなくて、アトラクションに乗っているような映画だなと思いました。本当にCGがすごくて、壮大な映画が完成したんだなと改めて感じたのと、その一員になれたことをすごくうれしく、誇らしく感じました」

 ◇実は今でも「ものすごく緊張しい」 そのワケは?

 連続ドラマに続いて、映画も手掛けた佐藤監督とは、志田さんの代表作「14才の母」で出会って以来、定期的に作品を共にしてきた。

 「(佐藤監督は)私が13歳くらいのときに初めてご一緒させていただいて、その後も常に見守ってきてくださった、“現場のお父さん”みたいな存在。もちろん、監督ではあるのですが……不思議な感覚があります。監督は答えを返してくださるので、自分が何か疑問に思うことがあったらすぐに聞くようにして、自分の中で勝手にかみ砕いて進めないようにしています」

 また志田さんは、佐藤監督に対して「あまり多くを語らない印象が私の中にはある」という。

 「本当にいつも笑顔で見守ってくださっていて。お芝居のことも細かく指導するタイプではなくて。どちらかというと、私を含めてキャストの方々がお芝居したものを、すべてを受け止めてくださる監督です」

 そんな佐藤監督からよく言われる言葉が「変わらないね」。

 「自分でも『ここ変わった!』と、自信満々に言えるところはなかったりするのですが……。でも、変わらないっていいこと!とポジティブな意味で捉えています」

 「変わらない」といえば、実は今でも「ものすごく緊張しい」だという志田さん。

 「そういうところも本当に変わっていないなと思います。長いせりふや難しいシーンの前夜は、寝られなかったり、直前まで心臓がバクバクして心拍数が上がってしまうんです。作品はもちろん、共演者の方、スタッフさんも常に環境が変わるので、キャリアの長さとは関係なく、毎回新しい場所に飛び込む気持ちなので、その分、緊張してしまうのかなって。でも逆に言えば、常に緊張感を持ち続けることができて、毎回、新しい環境で達成感を得ることができるのは、この仕事のやりがいの一つなのかなと思っています」

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