テレビ試写室:「全領域異常解決室」第6話 ついに“神”の全貌が明らかに ラストにさらなる驚きが

「全領域異常解決室」第6話の一場面 (C)フジテレビ
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「全領域異常解決室」第6話の一場面 (C)フジテレビ

 ドラマからドキュメンタリー、バラエティー、アニメまで、さまざまなジャンルのテレビ番組を放送前に確認した記者がレビューをつづる「テレビ試写室」。今回は11月13日放送の「全領域異常解決室」(フジテレビ系、水曜午後10時)第6話を取り上げる。

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 ドラマは、常識を超えた“不可解な異常事件”を解決する世界最古の捜査機関「全領域異常解決室(全決)」を舞台に、黒岩勉さん脚本、石川淳一さんの演出で送る本格ミステリードラマ。主演の藤原さん演じる超常現象のスペシャリスト・興玉雅(おきたま・みやび)と、広瀬さん演じる、警視庁音楽隊カラーガード出身の警察官・雨野小夢(あまの・こゆめ)が、頻発する“異常事件”と、事件を結びつける謎の存在“ヒルコ”を追う。

 第5話(11月6日放送)の終盤では、警察がヒルコではないかと疑っていた謎の女性・豊玉妃花(福本莉子さん)が全決の味方だったことが判明。さらに、興玉ら全決のメンバーが人間を超越した力を持っていることも明らかになり、SNSでは「まさに神展開!」「予想外の展開の連続で一気に心掴まれた」など、大きな反響を呼んだ。

 第6話では、小夢は興玉から「この世界にはたくさんの神が人間とともに暮らしている」と聞かされる。人知を超えた能力を持つ神が起こした不可思議な事件を丸く収めて解決に導くのが全決の役割だったのだ。そして今、全決は謎の神・ヒルコとの戦争状態にあり、反乱を止めるため正体を暴こうとしていることを知った小夢は、強い使命感を覚える。

 そんな折、有名な美容系インフルエンサーが相次いで亡くなる奇妙な事件が発生。今回もヒルコから「犬神の呪い」が原因であるという犯行声明が出される。被害者たちはいずれも過食により気道が塞がって窒息死しており、部屋からはピンク色のサプリメントが見つかっていた。

 今回の事件には「犬神筋」が関わっているかもしれないと話す興玉。犬神とはとりつかれると心身を喪失し、大食いになってしまう犬の霊で、それを呪術で操る家系があるという。興玉は、ヒルコの仲間に犬神筋の人間がいる可能性を考える。警部の荒波健吾(ユースケ・サンタマリアさん)たちから情報を得て捜査資料を見た興玉は、被害者たちが通っていた美容整形外科の医師・大隈邦男(吉田鋼太郎さん)の写真に目を止め……というストーリー。

 これまでは、怪異絡みの事件を解決していく推理ドラマとして描かれていた本作が、ここにきて神と神の抗争という壮大なスケールの物語に一変。全決メンバーの正体を知り、戸惑いを隠せない小夢に、興玉が「僕も神です」と告げるシーンのインパクトは抜群だ。

 また、第6話のキーパーソンとなる美容整形外科医を演じる吉田鋼太郎さんと言えば、故・蜷川幸雄さんの舞台や、さまざまなドラマ、映画などで藤原さんとたびたび共演。“19年来の親友”だという2人が、本作ではどのように絡むのかに注目したい。

 次々と衝撃の事実が明らかになる中、さらなる驚きのラストが待ち受ける。ちりばめられた伏線と、予想を超える展開は、さすが黒岩勉脚本と言ったところで、今後のストーリーにますます期待が高まるばかりだ。

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