良いこと悪いこと
最終話 真犯人、だーれだ?
12月20日(土)放送分
俳優の松坂桃李さんが主演を務める日曜劇場「御上先生」(TBS系、日曜午後9時)。御上(松坂さん)の同期で、文科官僚・槙野を演じるのは岡田将生さんだ。プライベートでも交流のある松坂さんについて、岡田さんは「最近の桃李さんは、いろいろな現場に行かれて、いろいろなことを経験していて、これまで共演していた“松坂桃李”ではないですよね」と話す。岡田さんに、松坂さんとの共演や今度の見どころを聞いた。
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ドラマは、日本の教育を変えようという思いを抱く文科官僚、御上孝が私立高校の教壇に立ち、18歳の高校生を導きながら権力に立ち向かうオリジナル・ストーリー。
松坂さんの主演が決まった後に、今作への出演が決まった岡田さん。「僕の世代の方で日曜劇場の主演を張ることに関して、純粋にうれしかったんです。それに加担できるといいますか。桃李さんとはプライベートでも仲良くさせてもらっているので、どこか支えてあげられるんではないかという思いに至りました」と語る。
連続ドラマの撮影では珍しく、台本がほぼそろった状態でスタートした。「多種多様な連続ドラマがありますが、その中でも一線を画す、また違った日曜劇場ができるというのが台本を読んで分かっていたので、ちょっとずつ興奮を覚えるというか。そこに出られるのはすごくありがたいという思いでした」と明かす。
松坂さんとの撮影では、第1話の冒頭で御上と槙野が話す場面が印象に残っている。「久々に(松坂さんと)お芝居をしたのですが、今回の『御上先生』だからこそなのかもしれませんけど、ものすごく圧を感じたのがすごく印象的で。桃李さんがこのドラマにかける思いと、スタッフの皆さんが『このドラマを作る』ということに関しての並々ならぬ思いが重なっていた」と語る。
これまで共演してきた「松坂桃李」ではない、という感覚もある。「現場で見ていて、お芝居をしていても感じたんですよね。すごくいい緊張感を与えてくれていますし、お芝居を通して会話できている感覚があるので、とてもよかったと思います」
槙野について、SNSでは、御上の味方なのか、それとも敵なのか、さまざまな意見が上がっている。御上や槙野の上司で、文科省総合教育政策局局長・塚田(及川光博さん)とのやりとりも注目されるが、岡田さんは「今回、腹の底が見えないというのがお互いにあるので、(及川さんと)2人で対峙するシーンに関しては、すごく絶妙な距離感で空間を使ってお芝居できている。ピリピリまではいきませんけど、どこか2人の中に生まれている空間を大事にして撮影しています」と話す。
及川さん演じる塚田の底知れぬ怖さも感じている。「ある種、いいなと思いながらお芝居をしています。槙野自身も抱えているものがあるので、表情など小出しにして、1話1話計算しながらやっています」
槙野については「根本的には教育というものに関して、ものすごく考えている役」と捉えている。「人には、表面上に見えるもの、内側に抱えているものがありますが、僕の中ではわりと全部つながっていて。嘘がないようにお芝居をしています」と明かした。
今後の見どころについて、「槙野が抱えていたものがわかるので、追い続けてもらった方にはより響くんじゃないかなと」と語る岡田さん。「今回のメインは生徒たちだと思います。皆さんの芝居がすごくよくて、こんなにも作品や役に真摯(しんし)に向かっていく姿は、僕たち大人にも響いていると思う。最後まで生徒たちを見届けてほしい、という思いです」と訴えた。
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