良いこと悪いこと
最終話 真犯人、だーれだ?
12月20日(土)放送分
俳優の多部未華子さん主演の連続ドラマ「対岸の家事~これが、私の生きる道!~」(TBS系・火曜午後10時)の第3話が、4月15日に放送された。詩穂(多部さん)が涙をこぼす場面がラストにあり、SNSで話題になった。
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「ただのお隣さんってだけで、なんでこんなによくしてくれるの?」。礼子(江口のりこさん)に聞かれた詩穂は、昔、母親から聞いた“海の上に降る雨の話”について語り出す。
「海の上に降る雨って、本当に降ってるのかどうかは確かめられないんだそうです。海にレーダーは建てられないから、正確には観測できない。たまたま通りかかった船だけが、その雨を見るんです。もし、1隻の船も通らなかったら、海の上の雨は誰にも気づかれないまま、なかったことになってしまう。雨を見る誰かがいないと、その雨はないのと同じ」
以前、夜のマンションの屋上で、今にも飛び降りそうな礼子に声をかけた詩穂。「(そのときに)私は今、海の上の雨を見ているのかもしれないって。今、私が見ないふりをしたら、何かがなかったことになっちゃうんじゃないか、そう思ったんです。それってすごく寂しいと思うから」と振り返り「ずっとは無理でも、私にできることならこれからも肩貸しますから」と優しく礼子に伝えた。
その後、詩穂は、母親のことを思い出していた。
「海の上に降る雨って、たまたま通りかかった船だけが見るの。だから、もし誰も通らなかったら海の上に降る雨って誰にも気づかれないまま、なかったことになってしまうの」
そんな母の言葉を振り返りながら、詩穂は「お母さん……」と、1人涙をこぼした。
SNS上では「海の上に降る雨の話すごくよかった。忘れたくないなぁと思う」「海の上に降る雨の話……心に残りました」「海の上に降る雨は、誰も気づかなければなかったのと同じ。誰にも見つけてもらえない涙は、きっとすごく寂しい。みんなそれぞれいっぱいいっぱいに頑張ってるんだよなあ」「詩穂ちゃんの涙に気がついてあげれる人はいるかなぁ」「詩穂の涙に、誰か気づいてあげて」といった感想が書き込まれた。
原作は、朱野帰子さんの小説「対岸の家事」(講談社文庫)。主人公とは異なる立場や考え方を持つ「対岸にいる人たち」との交流を通し、家事という「終わりなき仕事」を描く。
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