中西モトオさんの人気ファンタジー小説が原作のテレビアニメ「鬼人幻燈抄」が、第14話から「幕末編」に突入することが分かった。刀の夜来を構える甚夜と、赤い眼に大きな1本角の鬼が対峙（たいじ）する新たなビジュアルが公開された。追加キャストとして、畠山泰秀役の関俊彦さん、土浦役の松田健一郎さん、岡田貴一役の中井和哉さんが出演することも発表された。

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　第2クールの主題歌アーティストも発表され、バンド「［Alexandros］」がオープニングテーマ（OP）「Ash」、音楽ユニット「FAKE TYPE.」がエンディングテーマ（ED）「円鈴」を担当することが分かった。

　甚太／甚夜役の八代拓さん、おふう役の茅野愛衣さんが出演する特別番組「TVアニメ『鬼人幻燈抄』振り返り特番」が、7月13日午後8時からABEMAで配信される。

　畠山泰秀役の関さんは「甚夜たちが生きている＜武士＞が無用になりつつある＜幕末＞に生きながら、今自分たちが直面しているその無情なる時代の流れにあらがおうと＜武士＞としての存在の爪跡を残したいと、最後まで抵抗を続ける畠山泰秀でしたが……＜歴史＞は、畠山のみならず、甚夜を含めた全ての人々をのみ込んで時を超えていってしまいます。なかなかほかには見られない、興味深い作品だと感じながら、マイクに向かっていました」とコメントを寄せている。

　土浦役の松田さんは「強い想（おも）いや信念を持っているが故に、悲劇に見舞われ運命に巻き込まれていく……。しかし、そんな不条理にあらがう甚夜たち登場人物たちの姿に希望を感じる……そこがこの作品の魅力かと思います。土浦もそんな登場人物のひとり。その姿に似合わずどこかもろさを感じる男ですね。もろさゆえに信念にすがっているというか……。彼自身の生い立ちや過去によるところが大きいわけですが。そんな土浦の心の奥底にある想いや運命へのあらがいを感じていただければ幸いです」と話している。

　岡田貴一役の中井さんは「岡田が語る剣の意味が、切り結んでいる相手の甚夜にしっかり刺さるように意識しました。狂信的にも思える考えではあるのですが、ただ強くて荒々しいだけではない、剣客としての完成度の高さがうかがえる語りができていればと思います。しゃべっていて気持ち良い、古風な言い回しを楽しみながら演じられました」と語っている。

　OPを担当する「［Alexandros］」の川上洋平さんは、「またひとつ好きなアニメが増えました。そんな作品の主題歌を作ることができて光栄です。どんな曲にするか試行錯誤しましたが最終的にバンドがやりたい音とマッチすることができてよかったです。オープニング楽しみだー」とコメント。

　「FAKE TYPE.」は、「円鈴は『鬼人幻燈抄』の物語の序盤を基に、甚太と鈴音の繋がりや原作の世界観を僕らなりに解釈し、普段のFAKE TYPE.とは少し毛色の違う音と言葉で彩ることを意識して制作しました。いつもと違う雰囲気の中にも僕ら特有の色が出ているかと思うので、アニメと共に本楽曲もチェックしてくれたらうれしいです。FAKE TYPE.としてアニメのエンディングを担当することは初めてなので、放送されるのが今から楽しみです」とコメントを寄せている。

　「鬼人幻燈抄」は、江戸から平成へ約170年という途方もない時間を旅する鬼人の物語を描く“和風大河”ファンタジー。双葉社から小説が発売されている。コミカライズ化もされている。アニメは、相浦和也さんが監督を務め、横浜アニメーションラボが制作する。TOKYO MX、MBSほかで放送中。

　◇キャスト（敬称略）

　甚夜：八代拓▽畠山泰秀：関俊彦▽土浦：松田健一郎▽岡田貴一：中井和哉▽喜兵衛の店主：上田燿司▽おふう：茅野愛衣▽三浦直次：山下誠一郎