明日はもっと、いい日になる:「虐待で最も治りが遅いのは、体についたあざや傷ではありません」 描かれた“面前DV”を「初めて知った」「涙が出た」(ネタバレあり)

ドラマ「明日はもっと、いい日になる」第2話の一場面(C)フジテレビ
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ドラマ「明日はもっと、いい日になる」第2話の一場面(C)フジテレビ

 福原遥さん主演のフジテレビ系“月9”ドラマ「明日はもっと、いい日になる」(月曜午後9時)の第2話が7月14日に放送された。子どもの前での夫婦げんか「面前DV」が及ぼす影響について描かれ、注目された。

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 ◇以下、ネタバレがあります

 海辺の児童相談所を舞台に、夏井翼(福原さん)が新人児童福祉司としてさまざまな子供たち、親と向き合い、共に成長する姿を描く。福原さんは“月9”初主演となる。

 無賃乗車を繰り返す10歳の少女・森崎野乃花(山田詩子ちゃん)の様子から、面前DVを疑った翼と蔵田(林遣都さん)。野乃花の両親から話を聞くことにした。

 倉田は面前DVについて「お子さんの前でどちらかの親が暴力を振るったり、あるいは……」と説明しようとした。しかし、野乃花の両親は、倉田の話を遮り、暴力をふるったことも、ふるわれたこともないと否定した。

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 倉田は質問を変えた。「では、激しく言い争ったことは? この面前DVの中には、子供の前での暴力を伴わない夫婦げんかも含まれています。言い争いによる恐怖感、仲良くしてほしいのに何もできないという無力感、さらには自分のせいでけんかしているのではないかと罪悪感を抱く子もいます。これらはすべて心理的虐待に該当してしまいます」と説明。それでも野乃花の両親は「夫婦げんかで大げさな」と取り合わなかった。

 後日、浜瀬市児童相談所に野乃花から電話があった。翼と倉田は急いで野乃花の家へ向かった。けんかをする両親から離れ、野乃花は1人自分の部屋にいた。言い争う声が聞こえないようヘッドフォンを付けた野乃花は、荒い息遣いで苦しげだった。翼は「もう大丈夫だからね。よく電話してくれたね」と優しく声をかけた。

 野乃花の両親は、翼や倉田に対し「けんかって言っても、ちょっと言い合いになっただけで」「そんな大したことではなくて」と言い訳した。

 それに対して倉田は「大したことないとは、どなた目線でしょうか。想像したことはありますか? 毎日毎日大好きなママやパパが顔を合わせるたびに怒りをぶつけあい、怒鳴り合い、それを数十分、1時間、ときには数時間も聞き続けないといけない子供の気持ちを」と問い返した。

 「虐待で最も治りが遅いのは、体についたあざや傷ではありません。どこにあるかわからない心についた傷です」と訴えた。

 SNSでは「親の喧嘩(けんか)が、自然と子供を傷つけてDVに繋がることもあるんだな。面前DV勉強になりました」「面前DVって初めて知った。親が子供の前で仲良しで居るのって、子供にとってはそれだけで大きな財産なんだな」「子どもの気持ちがわかりすぎて自然と涙が……」「野乃花ちゃんに泣かされる。子供の頃に感じていたことを少し思い出してしまった」「面前DV。。なかなかズンとくる」といったコメントが並んだ。

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