中山忍：「ガメラ」に感謝　中山美穂さんとの姉妹受賞に「あの時が最初で最後になった」

　怪獣映画「ガメラ」シリーズの平成ガメラ3部作の第1作「ガメラ 大怪獣空中決戦」（1995年公開）の4K HDRドルビーシネマの復活上映を記念した舞台あいさつが11月22日、丸の内ピカデリー ドルビーシネマ（東京都千代田区）で開催され、俳優の中山忍さん、金子修介監督が登場した。中山さんは、同作で鳥類学者の長峰真弓役を演じ、日本アカデミー賞優秀助演女優賞などに輝いた。1995年の公開から約30年たち、中山さんが同作への思いを明かした。

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　中山さんはブルーリボン賞でも助演女優賞に選ばれ、同賞では姉の中山美穂さんが映画「Love Letter」で主演女優賞に輝き、姉妹受賞となったことも話題になった。中山さんは「（姉妹で）公の舞台に立つのは、あの時が最初で最後になりました。晴れがましい舞台に姉妹で立つことができました。ガメラ、監督、長峰真弓に出会え、姉と一緒に舞台に立てたことに、皆さんにお礼を言いたいと思います。ありがとうございます」と涙目で語った。

　金子監督は、平成ガメラ3部作について「この機会を逃すと、怪獣映画を二度と撮れない。絶対やりたい！と引き受けました。断る選択肢はないです。優秀なスタッフが集まり、（特技監督の）樋口真嗣さんが天才的な画を作ってくれた。忍ちゃんも3作目までやってくれた」と話し、中山さんは「怪獣映画を撮れる喜びにあふれていました」と撮影を振り返った。

　ガメラは大映が1965年に公開した特撮映画「大怪獣ガメラ」に登場するカメがモデルの怪獣。地球の危機から人々を守る子供や正義の味方で、円盤状になって回転飛行をする。「大怪獣ガメラ」以降、「宇宙怪獣ガメラ」など「昭和ガメラ」シリーズとして全8作品が制作された。平成ガメラ3部作や「小さき勇者たち～ガメラ～」などもシリーズ展開された。2023年には、アニメ「GAMERA -Rebirth-」がNetflixで配信された。

　金子監督、特技監督の樋口真嗣さん、脚本の伊藤和典さんが手掛けた平成ガメラ3部作は、「ガメラ 大怪獣空中決戦」(1995年)、「ガメラ2 レギオン襲来」（1996年)、「ガメラ3 邪神＜イリス＞覚醒」（1999年）が公開された。「ガメラ2 レギオン襲来」「ガメラ3 邪神＜イリス＞覚醒」も4K HDRドルビーシネマが復活上映される。