染谷将太:横浜流星とは「戦友」のような感覚 「べらぼう」歌麿と蔦重、“二人三脚”の日々振り返る

大河ドラマ「べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~」で喜多川歌麿を演じてきた染谷将太さん(左)と蔦重役の横浜流星さん (C)NHK
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大河ドラマ「べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~」で喜多川歌麿を演じてきた染谷将太さん(左)と蔦重役の横浜流星さん (C)NHK

 最終回の放送を残すのみとなった横浜流星さん主演の大河ドラマべらぼう~蔦重栄華乃夢噺~」(NHK総合、日曜午後8時ほか)で、喜多川歌麿を演じてきた染谷将太さん。「べらぼう」においての歌麿を語る上で、欠くことのできない蔦重との関係性や、染谷さんの目に蔦重役の横浜さんの姿はどう映っていたのか、語ってもらった。

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 振り返れば、“唐丸少年”時代から、苦悩というものと隣り合わせで、過去のトラウマに悩まされたり、愛するきよ(藤間爽子さん)とのつらい別れがあったり、蔦重との関係も含めて、山あり谷ありではあった歌麿の人生だが、染谷さんは「蔦重がいなかったら生きていけなかった」と考える。

 「蔦重と出会わなければ、歌磨にもなっていませんし、絵師として生きていく場所を見つけたからこそ、『べらぼう』においての歌磨は、人としての生きていく力を身につけていくことができて、成長もできたので。歌磨にとって蔦重は『いなかったら生きていけなかった』そんな存在だったと思います」

 胸に秘めた想いも手伝ってか、時に蔦重の振る舞いに悩まされることもあった歌磨だが、それでも抗いがたい魅力が蔦重にはあったことは、染谷さんも認める。

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 「人の気持ちが分かっているんだか、分かっていないんだか、どこまで狙っているんだか、狙ってないんだか、“天然”なところがあって。でも、すごく器用で、人情があって、みんながついていってしまうという、すごく魅力的な人だなって。みんなから愛される力があり、みんなを愛す力もある、ある種人間としての器の大きさも感じました。あの時代にメディア王となって世を動かし、人に影響を与える力もあったんだろうなって」

 そういった蔦重の魅力は、役を演じる横浜さんからも感じられたという。

 「流星君は本当にずっと突っ走って、ずっと出ていて、ずっとしゃべってもいて、相当大変だったと思うのですが、見事に走り切ったそのエネルギーや、豪華なキャストを引っ張っていく力は、蔦重と同じように流星君からも感じられました、皆さんに愛されていて、流星君も皆さんを愛しているんだなって伝わってきましたし、そこも蔦重と重なって見えました」

 歌磨が蔦重とそうであったように、“二人三脚”で過ごした横浜さんとの共演の日々は、染谷さんにとってどんなものであったのか。

 「二人で方向性を確かめ合いながら、共有しながら一緒にお芝居することもできましたし、蔦重と歌磨にとって、どういう表現をしたら一番『べらぼう』という作品においてベストなのかを、すごく話し合って、実際にお芝居でぶつかり合って感じ合うこともできました。『戦友』のような感覚にもなれて、すごくいい経験をさせていただきました」

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