風、薫る:次第に猛威を振るい始める“コロリ” 視聴者がクギヅケになった場面は? 第2回を「注目度」で振り返る

連続テレビ小説「風、薫る」のロゴ (C)NHK
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連続テレビ小説「風、薫る」のロゴ (C)NHK

 俳優の見上愛さんと上坂樹里さんがダブル主演を務めるNHK連続テレビ小説(朝ドラ)「風、薫る」(総合、月~土曜午前8時など)の第2回(3月31日放送)で、視聴者を最も引き付けた場面はどこだったのだろうか? テレビの前の視聴者が画面にクギヅケになっていた割合を示す「注目度」(REVISIO社調べ、関東地区、速報値)の1分ごとの推移を調べたところ、最高値は午前8時13分の68.7%だった。

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 「風、薫る」は、大関和(おおぜき・ちか)と鈴木雅(すずき・まさ)という2人のトレインドナース(明治時代に正規に訓練された看護師)をモチーフに、同じ看護婦養成所を卒業した2人が、患者や医師たちとの向き合い方に悩み、ぶつかり合いながらも成長し、やがては“最強のバディー”になっていく姿を描く。見上さんが一ノ瀬りん、上坂さんが大家直美を演じる。

 ◇りんは祭りで楽しい時間を送るが……

 第2回は、父・信右衛門(北村一輝さん)に、書の手ほどきを受けるりん(見上さん)と安(早坂美海さん)だが、祭りが楽しみで身が入らない。りんは祭りで虎太郎(小林虎之介さん)や家族と楽しい時を過ごすが、村では“コロリ”が確実にまん延し始めていた。一方、東京の直美(上坂さん)は、マッチ工場での仕事で失敗が続き、少ない給金に苦しんでいた。そしてある日、直美は上京した安と母の美津(水野美紀さん)にたまたま出会う。

 テレビの前の視聴者のうち、画面を注視していた人の割合を示す「注目度」は、中盤と終盤にそれぞれ1回ずつ、“山”を作るグラフを描いた。ただ、どちらもあと少し70%には届かず、注目度のアップダウンも激しい放送回となった。

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 ◇美津と安が直美と出会う

 中盤の“山”は午前8時5分の67.3%。村の祭りの場面で、屋台が並ぶ会場に、りんと安がやってくる。途中で、幼なじみの竹内虎太郎(小林虎之介さん)がいるのに気付き、心ときめかすりん。安に「声かけたら? 跡取らなくてもいいんなら、一ノ瀬家の娘でも虎太郎にい様の家、嫁げるかもしんない」と言われ、照れるりんがかわいい。幸せな日常の風景だ。

 終盤の“山”はこの日の最高値68.7%を記録した午前8時13分。安の縁談を進めるため、上京した美津と安が東京でスリに財布をすられてしまう場面の直後だ。たまたま後ろを歩いていた直美がスリの男を捕まえ、美津も事態に気付くあたりからが午前8時13分台だ。

 直美が財布を取り返した後、すりの男は棒を持って直美に反撃しようとするが、逆に美津に「親がいながら、スリを働く己を心から恥じよ!」とやりこめられる。美津は、スリの男に対し「スリなら金持ちから盗めってんだよ。こんな田舎者の弱い女から情けない」と言っていた直美にも「『金持ちから盗め』というのも間違いです」と注意する。助けてくれた直美に対しても、言うべきことはきちんと言うという姿勢は、元武士の妻として常に正しくあろうとする、いかにも美津らしい。ちょっと楽しい場面だった。

 “コロリ”は村内でまん延し、ついには竹内家でも感染者が出る。次第にヒロインのりんの周囲で暗雲が広がりつつあるからだろうか。比較的明るく、楽しい場面に視聴者の関心が高まったのかもしれない。

 活用したデータは、関東の2000世帯、関西の600世帯で番組やCMの視聴状況を調査しているREVISIO社が公表している独自指標の「注目度」(関東地区、速報値)。人体認識センサーを搭載した専用機器でテレビ画面に視線を向けているかを常に計測し、テレビの前にいる人のうち、番組を注視していた人の割合を算出している。(文・佐々本浩材/MANTAN)

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