注目ドラマ紹介:「刑事・鳴沢了」坂口憲二が硬派な刑事役 相棒はドラマ1年ぶりの矢田亜希子

 俳優の坂口憲二さん(34)が硬派な刑事役で本格刑事ドラマに初挑戦するスペシャルドラマ「刑事・鳴沢了 東京テロ、史上最悪の24時間」(フジテレビ)が29日、放送される。東京都民を“人質”にした爆破テロ犯と、主人公の刑事・鳴沢らが渡り合う24時間を描いたノンストップアクションサスペンスで、1年ぶりのドラマ出演となる女優の矢田亜希子さん(31)が鳴沢の相棒刑事として登場する。

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 ドラマは、堂場瞬一さんの警察小説「讐雨(しゅうう) 刑事・鳴沢了」が原作。累計154万部の「刑事・鳴沢了」シリーズのなかでも最高傑作といわれ、13万部を発行している。連続女性殺人鬼の釈放を要求する爆破テロ予告をきっかけに、爆破事件が繰り返される。極秘捜査にもかかわらず、爆破テロ予告の情報が漏れて東京都民はパニックに。そして警察には24時間というタイムリミットと、連続殺人犯の釈放か、都民の安全かという究極の選択が突きつけられる……という物語。銃撃戦などのアクションシーンや、疾走感あるストーリー展開が見どころ。

 坂口さんは、本格刑事親子3代にわたって警察官という警察一家に育ったストイックな刑事・鳴沢了を演じる。パニックに陥った東京都民を救うため、正体不明の犯人に立ち向かう姿は、日本版“ダイ・ハード”のようだという。数々のアクションをこなした坂口さんは「(アクションシーンを)もっとやりたいなと思いました。爆発で飛ばされたりするような受け身のものなので、見ている方がハラハラドキドキするようなアクションを見せられたら」といい、「(鳴沢了は)自分から望んだわけではないのに行く先々でいろんな出来事、トラブルが次々とふってくる。にもかかわらず、ゾンビじゃないけど“何があっても立つ男”なんです。だから、『これはないでしょう。さずがに死んじゃうでしょう』と思われることだけはないように気をつけています。これだったら、ぎりぎり生きていられるというところで演じるように考えています」と話している。

 09年1月スタートの連続ドラマ「ヴォイス 命なき者の声」(フジテレビ)以来、約1年ぶりのドラマ出演となる矢田さんは、鳴沢とコンビを組む敏腕刑事・萩尾聡子役。初めての刑事役という矢田さんは「これまでとは違う印象のシャープなパンツスーツ姿、鳴沢と共に繰り広げる華麗な走り(笑い)を見ていただきたいです。ズバズバと遠慮なくものを言う、きつい役柄を演じているので、そのあたりもぜひ注目して」と話し、「私も思ったことはきちんと言う方なので、その部分は似ているかもしれないですね」とコメントしている。

 他に、俳優の遠藤憲一さんが鳴沢の尊敬する先輩刑事、お笑いコンビ「ガレッジセール」のゴリさんが鳴沢のライバル刑事、タレントのYOUさんが男勝りな女鑑識官、俳優の寺島進さんが犯人釈放のために奮闘する警察官僚、俳優の竹中直人さんが事件現場に現れる謎の男として出演する。放送は午後9時~午後11時10分。(毎日新聞デジタル)

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