タレントのはるな愛さん（３７）が８日、日本テレビ「２４時間テレビ３３　愛は地球を救う」のチャリティーマラソンに挑戦することを明らかにした。バラエティー番組「魔女たちの２２時」の生放送での発表後、会見で意気込みを語った。はるなさんは「練習で汗でつけまつげやアイラインが落ちてきちゃうんです。美しくありたいので、できれば給水のとこには化粧直しを置いてもらいたい……。２４時間メークするってことも想像つかない。ただちょっとひげが生えるかも。永久脱毛して準備はしたつもりです」と“女らしい”悩みを明かした。

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　はるなさんは７２年、大阪府生まれ。タレントの松浦亜弥さんのコンサートライブ音声を利用した物まね「エアあやや」で一世を風靡（ふうび）し、「ニューハーフ」タレントとしてバラエティー番組などで活躍。０９年にはニューハーフが美しさを競うコンテスト「ミスインターナショナルクイーン２００９」で日本人として初優勝を果たした。

　この日の番組ではるなさんは、芸能界を目指して上京したが、お荷物扱いされ、愛する人からも捨てられ、自殺を図ろうとした過去を告白。今年２月に脳の病気のために亡くなった少年との交流を明かし、「必要としてくれる人がいてくれるっていうのに気づかせてもらったのと、いろんな人の支えでここにいるっていう感謝を表したい」と挑戦への決意を語った。

　また、はるなさんが「運動苦手で走ることも苦手で、小中学校も一番最後だったんです」と弱気な発言をすると、久本雅美さんが「できます、男ですもん。大西けんじだから」と激励。２４時間テレビではおなじみの坂本雄次トレーナーは「まだ６回くらいしか練習していませんが、筋肉の量が少ないという印象があります。はるなさんの強い思いのバックグラウンドがあるので、期待しています。精いっぱいサポートしたいと思います」と語ると、はるなさんは「やっぱり男の体なんですか？」と心配していた。練習では最長８キロを走ったといい、坂本トレーナーは「根性はすごくある」と絶賛していた。

　高田純次さんは「走るイメージがなかったのでびっくりしました。がんばれとしか言いようがないです。基礎トレーニングを積まないと厳しいでしょうね」とはるなさんのマラソン挑戦に驚いていた。　チャリティーマラソンの経験者で、今年のメーンパーソナリティーを務める「ＴＯＫＩＯ」の山口達也さんは「業界数多くの仕事がありますけど、これはまず断っていい仕事だと思います（笑い）。はるなさんの頑張り屋さん以外の原動力が働いたということで、いろんな心配がありますけど、完走できるように気持ちはみんなで一緒に走りたいと思います」と語り、「スタート時ははるな愛で、ゴールは大西賢示だね」とオチを付けた。

　８月２８～２９日に放送される同番組は今年３３回目で、人気グループ「ＴＯＫＩＯ」が９８、０３年に続き、史上初の３回目のパーソナリティーを務める。総合司会は徳光和夫さんと西尾由佳理アナウンサー。今年のテーマは「ありがとう　～今、あの人に伝えたい～」で、番組では「ありがとう」を言葉に出し、態度で示し、さまざまな「感情のキャッチボール」を見せ、家族そして仲間、自然への感謝の気持ちをあらためて確認する。また、広末涼子さんと長瀬智也さんが夫婦役で初共演するスペシャルドラマ「みぽりんのえくぼ」が２８日夜放送される。（毎日新聞デジタル）