7月7日放送開始のドラマ「MM9 モンスターマグニチュード」(MBS)の会見がこのほどMBS東京支社で開かれた。出演する尾野真千子さんは「今まで読んだことのない台本。モンスターが出てくるし、どう演じたらいいのかわからない。CGを使ったりすると、目の前には(モンスター)そのものがいないので……」と特撮ならではの苦労を語り、「目に見えないものを演じることを自分に言い聞かせてやってました。楽しいばかりでなく闘いの日々でした」と目に見えないモンスターとの死闘?を振り返った。
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「MM9」は、人々の生活を脅かすM(モンスター)による災害「MM災害」に対処する気象庁の特異生物対策課(通称・気特対)を舞台にしたドラマ。気特対は、モンスターから受ける被害を調査・予測し、被害を最小限に抑えようと自衛隊に助言するという戦わない陰のヒーローという設定。予報が外れたら批判されるという報われない職員らの日常を描いている。
尾野さんは「(モンスターが)どのくらいの大きさで、どれくらいの体重で、どう動いてっていうのがまったくわからない世界だったので、詰めて詰めて、どういうこと? どういうこと? ってずっと詰めて詰めて……。もちろんわからなかったけれど、でもそれをこなしていかなくてはいけなくて。だから私とか、樋口さんとの闘いで、絶えず切れてる状態でした」と壮絶な撮影現場の様子を語った。
会見には、尾野さんのほか、石橋杏奈さんと樋口真嗣監督が登場。初のテレビドラマに挑む樋口監督は、山本弘さんの小説「MM9」をテレビに落とし込もうとしたことを明かしながら、「ちょっとしたネタの出し方とか、アイデアの積み重ねで、見てる人が『うわっ、すごいことが起きてる』と“誤解”できるよう作っている最中です」と解説。「リアルな世界の中にリアルじゃないものが現れるというのをやってみたかった。寝る前の30分をお楽しみください」とアピールした。
見どころについて石橋さんは「モンスターが出るのが一番興味をそそられたところ。また個性が強い濃いキャラクターが多くて、日常の人間関係がリアルに出ているのでそれを見てほしい」と言い、尾野さんは「いろいろな人たちの物語があったりするので、キャストみんなが主役になったようなドラマ。楽しく見られると思います」と自信をみせていた。
ドラマは7月7日毎週水曜深夜1時半からMBSなどで放送予定。(毎日新聞デジタル)
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