泉谷しげる:妖怪の声で「ゲゲゲの女房」出演 向井理との迫真の名シーンに注目

「ゲゲゲの女房」に登場する妖怪・小豆洗いと声を担当する泉谷しげるさん(右)=NHK提供
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「ゲゲゲの女房」に登場する妖怪・小豆洗いと声を担当する泉谷しげるさん(右)=NHK提供

 シンガー・ソングライターの泉谷しげるさん(62)が、NHKの連続テレビ小説「ゲゲゲの女房」に妖怪・小豆洗いの声優として出演することが29日、分かった。泉谷さんは「まさか出演することになるとはねぇ。ただ、アニメーションの妖怪・小豆洗いの声と聞いて驚いたよ。何考えてるんだ! ふざけんな!(笑い)」と“泉谷節”でコメントを発表。「水木先生をとても尊敬している」ともコメントしている。

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 「ゲゲゲの女房」は、マンガ「ゲゲゲの鬼太郎」の作者、水木しげるさんの妻・武良布枝(むら・ぬのえ)さんの自伝「ゲゲゲの女房」が原案。楽天的で働き者の主人公・布美枝(松下奈緒さん)が「水木しげる」こと夫の村井茂(向井理さん)とお見合いをし、結婚。貧乏生活の中、命懸けでマンガに打ち込む夫を支えながら、おおらかに生きる布美枝の姿が描かれている。

 泉谷さんが演じる小豆洗いは、小豆とぎとも呼ばれ、川のほとりで小豆を洗うような音をさせる妖怪。30日から放送予定の第23週「妖怪はどこへ消えた?」の9月3日、4日の回に登場する。泉谷さんは、同ドラマの放送開始前に知り合いのマンガ家らと「次は『ゲゲゲの女房だってよ!』とその場が沸き立った」というエピソードを披露。「水木さんの絵をもっと見てみたいというニーズがみなさんの中にあると思う。だから声優としての出演は案外よかったかな」といい、「僕もそうだけれど、みんな水木先生をとても尊敬しているのでしょうね。今後も水木ご夫妻の青春時代や先輩たちの貴重な体験を共有しながらぜひ楽しんでいただきたい」と話している。

 同番組の谷口卓敬チーフプロデューサーは「妖怪・小豆洗いがスランプに沈む水木しげるに呼びかける言葉には、妖怪の世界からの痛切なメッセージが込められています。その言葉と声の説得力は、泉谷さんの声をもって初めて実現できるもの」と語り、「泉谷さん対(水木しげるを演じる)向井さん、妖怪対人間の迫真の名シーンにご注目ください」と呼びかけた。

 ドラマはNHK総合で月~土曜日の午前8時に放送。(毎日新聞デジタル)

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