ミムラ:細川ガラシャ役で大河ドラマ初出演「精いっぱい全うしたい」

NHK大河ドラマ「江 姫たちの戦国」に細川ガラシャ役で出演するミムラさん
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NHK大河ドラマ「江 姫たちの戦国」に細川ガラシャ役で出演するミムラさん

 女優のミムラさん(26)が上野樹里さん主演で11年に放送されるNHK大河ドラマ「江 姫たちの戦国」に細川ガラシャ役で出演することが30日、分かった。初めての時代劇で初のNHKドラマ出演ともなるミムラさんは、「いつかは経験してみたいと思っていた大河ドラマ。お声がけいただいてとてもうれしかったです」といい、「初の時代劇、初の実在の人物を演じることにドキドキしていますが、そこも含めて楽しみつつ、精いっぱい細川ガラシャを全うしたい」と意気込んでいる。

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 「江 姫たちの戦国」は大河ドラマ50作目となる作品で、織田信長の妹・お市と浅井長政との間に生まれた歴史上名高い“浅井三姉妹”の三女・江の波乱に満ちた生涯を描く。三姉妹の長女で後に豊臣秀吉の側室・淀君となる茶々を宮沢りえさん、次女の初を水川あさみさん、三姉妹の母・お市を鈴木保奈美さんが演じ、江の夫となる徳川秀忠を向井理さん、父・浅井長政を時任三郎さん、おじ・織田信長を豊川悦司さん、豊臣秀吉を岸谷五朗さん、徳川家康を北大路欣也さんが演じる。宮崎あおいさん主演の大河ドラマ「篤姫」を手がけた田渕久美子さんのオリジナル脚本で、同じく「篤姫」の吉俣良さんが音楽を担当する。

 細川ガラシャこと「たま」は、明智光秀の娘で織田信長の仲人によって細川家に嫁いだ。子どもを授かり、平穏な日々を過ごしたが、本能寺の変で人生が一変。裏切り者の娘というらく印を押されて山奥に隔離され、数年の幽閉生活の末に細川家に戻ってキリスト教に救いを求め、ガラシャと名乗った。関ケ原の戦いで大名たちの妻を人質に取ろうとする石田三成に対し、ガラシャは武家の妻として命を絶つ道を選んだ。近年の大河ドラマでは06年の「功名が辻」で長谷川京子さん、00年の「葵 徳川三代」で鈴木京香さんが演じている。

 田渕さんはガラシャを「江にとってのあこがれの女性として描きたい」と語り、江はガラシャから戦国に生きる女性の悩みの深さを知り、覚悟や心意気の強さを学ぶという。屋敷陽太郎チーフプロデューサーは「作品ごとに新しい役どころにチャレンジされ、俳優としての魅力や可能性を着実に広げていらっしゃるミムラさんは、人間としての幅の広さを演じられる、まさに“ガラシャ的”な懐の深さを持った女性」と起用理由を話し、「ガラシャならではの戦いの作法を、華やかにしなやかにそして激しく演じていただきたい」と期待を寄せている。(毎日新聞デジタル)

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