俳優の溝端淳平さんが8日、主演映画「君が踊る、夏」の公開を記念したチャリティートークショーに、小児がんの少女・さくらを演じた大森絢音さんと、自身もがんを患い、4度の手術を経験したジャーナリストの鳥越俊太郎さんとともに出席した。溝端さんは「チャリティーに参加する経験はあまりないですが、映画を通して伝えるというのは俳優としての使命だと思うので、少しでもぼくらの映画が手助けになれば」と訴えた。
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映画は、かつて「よさこい祭り」の実力派チームで活躍し、高知から上京し、カメラマンを目指して奮闘する新平(溝端さん)が主人公。実家の母が入院したとの知らせで5年ぶりに帰郷し、母の入院先で高校時代の恋人・香織(木南晴夏さん)の妹、さくら(大森さん)に出会う。彼女は「発病してから5年以上生きた子はいない」といわれる難病を患っており、この夏が最後になるかもしれないと知った新平は、発病前に「よさこい祭り」で一緒に踊ろうと約束していたさくらのために踊ることを決意する。しかし、祭りの直前、新平はカメラマンの登竜門といわれる賞に選ばれ、授賞式への参加を求められる……というストーリー。ほかに、五十嵐隼人さんやDAIGOさん、藤原竜也さん、高島礼子さんらも出演しており、主題歌には東方神起の「With All My Heart 君が踊る、夏」を起用。11日から全国で公開される。
チャリティーは、同作が実話に基づき、さくらのモデルとなった少女が病気と闘いながら、よさこいを踊り続けていることから、小児がん患者や家族らを支援する「がんの子供を守る会」と共同開催した。公開期間中には、小児がん患者らを支援する「ゴールドリボン基金」の募金箱が、一部劇場に設置される。
鳥越さんは「非常にさわやかで、心洗われる映画だと思いました。私も4回手術しましたけど、免疫力を高いステージで保ってます。それは楽しみを持っているから。さくらちゃんも、よさこいで踊りたいという目的があって、それに向かっていくことで免疫力が高まったんだと思う。命の持っている不思議な力、そういうものを映画を通じて強く感じました」と力説。大森さんは「最後のよさこいのクライマックスのシーン頑張ったので、ぜひ見てほしいと思います。一人でも多くの人に劇場に足を運んでほしい」と呼び掛けた。(毎日新聞デジタル)
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