坂東三津五郎:日本の城“伝道師”に 「お城を好きになって」と新番組PR

松本城をバックに笑顔を見せる坂東三津五郎さん
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松本城をバックに笑顔を見せる坂東三津五郎さん

 歌舞伎俳優の坂東三津五郎さんが、BS朝日で10月にスタートする新番組「坂東三津五郎がいく 日本の城ミステリー紀行」のナビゲーターを務める。芸能界きっての城好きという坂東さんはこのほど、秋晴れの空の下、長野・松本城で収録を行い、「物心ついた時からお城の魅力に取りつかれていました。今も地方ロケの空き時間など、時間さえできればお城を訪れています。ぼくが愛してやまないお城の魅力を、番組のストーリーテラーとして皆さまにお伝えして参ります」と意気込みを語った。

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 BS朝日の開局10周年記念番組で、日本の城に残された数々のミステリーや言い伝えを史料や証言、映像やCGを駆使して再現する。坂東さんは番組ナビゲーターを務め、時に現地へ赴き、歴史ロマンの旅へ案内する。初回(10月8日)は「難攻不落・熊本城 西郷が敗れた清正の巨城」、第2回(同15日)は「土佐の誇り・高知城 龍馬たち維新志士の故郷」、第3回(同22日)は「世界遺産・姫路城 “美と戦略”融合の秘密」を放送する。番組の題字はNHK大河ドラマ「龍馬伝」などでも話題の女性書家・紫舟さんが手がけ、主題歌にはyu−yuさんの「Always」を起用した。

 松本城には中学時代、友人との初旅行で訪れたという坂東さん。「あれから今日まで7度は訪れていますが、初めて自分の力で来たお城ということもあってか、ここに来るとつい『ただいま』と心の中でつぶやいてしまいます。松本城はお城めぐりの原点」と青春時代を振り返り、「白漆喰(しっくい)と黒板のコントラストの美しさ、戦いの場でありながらつかの間、夜空をめでる月見櫓(やぐら)があるという風情にも粋を感じます。特におすすめは冬の松本城。天守閣から眺める雪のアルプスは松本城ならではの眺望です」と熱く語った。

 さらに「石垣の積み方や狭間(はざま)の形や配置なども興味深いですが、お城という空間に足を踏み入れると、不思議と安心するんです。母の胎内とか、故郷に帰って来たような感覚に包まれるというか。それに戦国武将にも関心があって、学生時代はあらゆる文献を読み漁りました。『戦国時代の武将ならどんな役でも演じられる』と言い切れるくらい。僕の前世は戦国時代、城の近くにいた人物なんじゃないかと勝手に思っています」と話す。

 坂東さんは「お城に関する仕事は、これまでも参加させていただきましたが、『日本の城ミステリー紀行』は初のレギュラーのTV番組。“日本の城伝道師”と称し、番組の顔として、たくさんのみなさんにお城の魅力を伝え、好きになってもらいたい。女性書家・紫舟さんによる番組タイトルも内容同様、ミステリアスで一見の価値ありです」とアピールしている。番組は10月8日から毎週金曜午後10時~同54分に放送予定。(毎日新聞デジタル)

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