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青木崇高:「龍馬伝」後藤象二郎役を熱演 福山・龍馬は「悔しいぐらいかっこいい」

テレビ
第40回「清風亭の対決」の1シーン。福山雅治さん演じる龍馬と青木崇高さん演じる後藤象二郎(左)=NHK提供

 NHK大河ドラマ「龍馬伝」で、福山雅治さん(41)演じる坂本龍馬と対立する土佐藩参政の後藤象二郎を演じる俳優の青木崇高さん(30)。自分の撮影がない日もスタジオを訪れ、撮影の見学をしているという青木さんに撮影の裏側を聞いた。

 青木さんは02年、映画「マッスルヒート」でデビュー。06年のNHK土曜ドラマ「繋がれた明日」に主演したほか、連続テレビ小説「ちりとてちん」(07年)、映画「おっぱいバレー」(09年)などに出演している。

 後藤象二郎は、土佐藩の上士で、義理の叔父に当たる参政・吉田東洋の暗殺により失脚するが、尊皇攘夷(じょうい)派の衰退とともに藩政に戻り、土佐勤王党を弾圧し、武市半平太や岡田以蔵の取り調べを行い、攘夷派からは敵として恨まれたが、その後、参政となって龍馬が結成した海援隊の後ろ盾となり、龍馬と共に大政奉還に尽力した人物だ。

 ドラマでは、第10回から登場し、吉田東洋に気に入られた龍馬に嫉妬(しっと)し、毒殺を試みたというエピソードも描かれている。第4部では龍馬と清風亭で会談、貿易結社「海援隊」結成の基を作る第40回「清風亭の対決」が見どころ。

 撮影が約1年におよび、これほど長期間、歴史上の人物を演じるのは初めてという青木さんは「(自分の)撮影日の2倍は見学に来ています。収録を見たいんです」と話し、初めて撮影にプログレッシブカメラを導入するなど斬新な演出の「龍馬伝」への出演に、「こういう瞬間に立ち会えて……という幸せがすごくある」と感慨深げだ。

 「清風亭の会談」は、台本で25ページ、ドラマでも最長の約18分間に及ぶシーンとなった。カメラ5台で同時に撮影され、後藤さんは自主的に体重を10キロ増やして貫禄をつけた。同番組の鈴木圭プロデューサーは「青木君の気迫がすばらしかった」と絶賛している。

 龍馬について「本当にいうこと聞かないんですよ! 許せないんです。清風亭の会談で出合い頭に切ってもおかしくない。下士のくせにでっかい人間になって……。むかつくんです」というほど役に入り込んでいる青木さんだが、「龍馬の存在は奇跡。奇跡が何十回も重なったような存在である気がする。だからドラマチックだし、気持ちがいい」と語る。「暗殺にいろんな説があるように邪魔だと思っていた人は多いと思う。身分があって世の中を動かしてきた人間からみたら、横から現れてきた人間が(世の中を動かそうとしたら)面白くないですよね」と話し、後藤が暗殺の黒幕だという説について「そうなってもおかしくないと思います。スパイのようなこともしていた龍馬を利用して大政奉還ができた場合、どこの藩が暗殺してもおかしくないんじゃないか」と考えを語った。

 福山さんについては、「(自分にとって)“お兄ちゃん”という存在」と笑う。福山さん演じる龍馬についても「正直、かっこいいですよ、悔しいぐらい。視聴者としてはほれぼれしている」と苦笑いする。しかし、「自分は龍馬を引き立てるための存在ではない」ときっぱり。「自分は自分で存在して、(ほかの役者)みんながしっかり存在しているからこそ、龍馬が立つ」と話した。

 また、初共演となる岩崎弥太郎役の香川照之さんからは特に刺激を受けているようで、「人として大好き。(役者の先輩ではなく)人間の先輩だなと感じている」という。弥太郎との掛け合いのシーンについて「こうしようか、みたいなことは言わない。香川さんは同じシーンで1万通りぐらいの(演技が)できると思う。僕が好き勝手に動いて、それをしっかり受けて、僕が見えないところまでも消化してくれる方。遠慮なくいかせていただきますという感じ」と撮影の様子を明かした。また「(香川さんは)自分の想像の範囲内の展開や芝居を超える何か面白いことをしたいんだと思うんです。そういう瞬間に一瞬でも立ち会えたり、きっかけにできるならすごくうれしいです」と目を輝かせる。

 「龍馬伝」は総合テレビで毎週日曜午後8時から放送中。(毎日新聞デジタル)

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