「トレーニング デイ」(01年)のアントワン・フークア監督の最新作「クロッシング」が30日に公開される。全米公開時に話題になっただけでなく、本国ではDVDもヒットした本作は、ニューヨークを舞台にしたクライム(犯罪)サスペンスだ。犯罪多発地帯を舞台に、リチャード・ギアさんとイーサン・ホークさん、ドン・チードルさんの3人の刑事がそれぞれの葛藤(かっとう)と男の生きざまを見せていく。
あなたにオススメ
朝ドラ:来年度後期は「ブラッサム」 主演は石橋静河 モデルは…
NYブルックリンにある“BK公営住宅”で、警官による強盗事件が起きて黒人青年が殺された。エディ(ギアさん)は、定年退職目前の警官。なるべく首を突っ込まず、波風立てることなく警官人生を歩んできた。熱血な新人警官をうるさいと思いながらも、心の底では自分にもの足りなさを感じている。麻薬捜査官のサル(ホークさん)は、妻と子どもに新居を与えたくて、大金を手に入れたいと思っていた。潜入捜査官のタンゴ(チードルさん)は、ギャングの味方のふりをしながら捜査を続け、昇進したいと思っていた……。
3人とも自分の中に足りないもの感じ、それを欲しがっている。それは野心、金、出世という男の欲望だ。その欲望と向き合う姿を、「正義」を信念にする刑事というフィルターを通して描かれるのだから興味深い。3人は刑事である自分に少なからずプレッシャーを感じ、それぞれの葛藤が丁寧に描かれている。また、3人を簡単に交差させないため、ジワジワとラストまで引っ張られ、息のつまるドラマから目が離せなくなる。
自身も映画の舞台であるイーストブルックリンで育ったというマイケル・C・マーティンさんが脚本を手がけた。本作がデビュー作だというが、そうとは思えない重厚な出来だ。観賞後に「死ぬ気でできる何かはあるか」と問いかけられているように感じた。それがこの作品に込めた脚本家と監督からのメッセージだと私は受け取ることにした。30日からTOHOシネマズシャンテ(東京都千代田区)、新宿武蔵野館(東京都新宿区)ほか全国で公開。(キョーコ/毎日新聞デジタル)
2023年に脳腫瘍のため28歳で亡くなった元プロ野球選手・横田慎太郎さんの人生の軌跡を描いた映画「栄光のバックホーム」。同作で、横田さんの“想(おも)い人”小笠原千沙を演じたのが…
特撮ドラマ「仮面ライダーガヴ」(テレビ朝日系、2024~25年)でヒロインの甘根幸果を演じた宮部のぞみさん、敵役のリゼル・ジャルダックを演じた鎌田英怜奈(かまた・えれな)さんにイ…
人気グループ「なにわ男子」の高橋恭平さんが、映画「山口くんはワルくない」(守屋健太郎監督、2026年6月5日公開)で主演を務めることが明らかになった。金髪コワモテで関西弁の転校生…
人気グループ「Hey! Say! JUMP」の山田涼介さんが12月4日、東京都内で行われた、ディズニー・アニメーション「ズートピア2」(ジャレド・ブッシュ監督、5日公開)の前夜祭…
ディズニー・アニメーション「ズートピア2」(ジャレド・ブッシュ監督・バイロン・ハワード監督、12月5日公開)が11月26日、日本より一足早く各国で公開を迎え、初週末まで5日間の興…