オリバー・ストーン監督:「リーマンショックで」続編製作 「ウォール・ストリート」来日会見

新作「ウォール・ストリート」の会見に登場したオリバー・ストーン監督
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新作「ウォール・ストリート」の会見に登場したオリバー・ストーン監督

 「プラトーン」「7月4日に生まれて」で2度のアカデミー監督賞などを受賞しているオリバー・ストーン監督が新作「ウォール・ストリート」の公開を前に、来日会見を開いた。87年の「ウォール街」の続編を手がけたきっかけを「前作を撮った80年代、レーガン時代の金融自由市場、規制緩和が始まりました。それがリーマン・ショックで終わったと思いましたので、これを機に撮りました」と語り、製作前に綿密なリサーチをしたことを明かした。

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 ストーン監督は、4年ぶりの来日に「まだ到着から24時間、ホテルにこもっているのでよく分かりませんが、窓から皇居や新しい建物が建っているのが見えて美しいです。アメリカで言われているように、日本経済が厳しいようには見えず、豊かに見えます。少なくとも中央銀行がヨーロッパや米国より持ちこたえていると思います」と語った。

 「ウォール・ストリート」は、世界の金融市場の中心地ニューヨークのウォール街が舞台。若き金融マンのジェイコブ(シャイア・ラブーフさん)は、会社が破綻し、経営者は自殺、自身も資産を失う。破綻が金融界の黒幕の仕業だと知ったジェイコブは、恋人ウィニー(キャリー・マリガンさん)の父親で、刑務所から出所した元大物投資家のゴードン・ゲッコー(マイケル・ダグラスさん)と手を組む……という物語。

 大物投資家のゴードン・ゲッコーの存在について、「(前作)当時のゲッコーはとても不道徳で、金が第1な男。時代がそういう人間をもてはやしたのです。成功が何より大事な時代で受け入れられた。その後は、それぞれの人間の道徳心があるか否かが問題。ゲッコーは刑務所を出てから、反省したのか、賢くなったのか、マイケル・ダグラスのほほ笑みの中に答えがあります」とアピールした。

 映画は11年2月4日全国で公開。(毎日新聞デジタル)

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