韓国女子刑務所内の受刑者による合唱団の実話から生み出された映画「ハーモニー 心をつなぐ歌」(カン・テギュ監督)が22日に公開された。主演は「シュリ」のキム・ユンジンさん。試写室では、すすり泣く男性が続出。あふれる母性にノックアウトされてしまうようだ。
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夫のDVからおなかの子を守るために罪を犯してしまったジョンへ(キムさん)は獄中で出産をし、息子ミヌとともに同房者たちと暮らしていた。新入りの女性刑務官コン(イ・ダヒさん)は、ジョンへたちを温かく見守っている。ジョンへがミヌと一緒にいられるのは、法律により生後18カ月まで。ミヌとの別れを思うと気が重いジョンへだが、それまで精いっぱい愛情を注いでいる。ある日、慰問にやって来た合唱団に感動したジョンへは、合唱をやりたいと思い立ち、メンバーを集め始める。同房の死刑囚で元音楽大学教授のムノク(ナ・ムニさん)に指揮者をお願いするが、「死刑囚である自分にはその資格がない」と断られてしまう……というストーリー。
さまざまな事情を抱え服役している女性たちの悲しみと、清らかな合唱が泣かせどころになっている。泣かせる場面と笑わせる場面をいいバランスで織り交ぜて、歌の力で見どころを作った。
それにしても、日本のテレビドラマの女子刑務所とはだいぶ違う。女子受刑者同士でつかみ合いのケンカをするところは同じだったが。房の中でお誕生会をする受刑者たち。獄中の庭でテケテケ歩く赤ちゃん……。この開放的な雰囲気は演出なのか? 韓国ではリアルなのか? だいたい「刑務所と赤ちゃん」という組み合わせは、これまでそんな映像を見たことがなかった。そして、この作品は赤ちゃんからベテラン俳優まで名演技が見ものだ。どうやって演出をしたのか?と首をひねるくらい名演技の赤ちゃんに驚き、死刑囚役の韓国ベテラン女優ナさんの芝居にうならされる。息子を手放さなければならない主人公の姿やそのほかの登場人物のオモニ(母)としての姿、母性のハーモニーに打ちのめされる。22日からシネスイッチ銀座(東京都中央区)、新宿バルト9(東京都新宿区)ほか全国で公開中。(キョーコ/毎日新聞デジタル)
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