堀北真希:「長い旅だった」と感無量 ベルリン映画祭出品に「実感わかない」 映画「白夜行」初日

映画「白夜行」の初日舞台あいさつに登場した(左から)船越英一郎さん、堀北真希さん、高良健吾さん、深川栄洋監督
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映画「白夜行」の初日舞台あいさつに登場した(左から)船越英一郎さん、堀北真希さん、高良健吾さん、深川栄洋監督

 東野圭吾さんのベストセラー小説を原作にした映画「白夜行」(深川栄洋監督)の初日舞台あいさつが29日、新宿ピカデリー(東京都新宿区)で行われ、主演の堀北真希さん(22)と高良健吾さん(23)、船越英一郎さん(50)らが登場した。堀北さんは「準備を始めたのがちょうど1年前で、本当に長い旅だった。確信を持てる形が自分の中でも見えなくて、答えを見つけるのが難しい作品でした」としみじみと振り返った。ドイツで2月に開かれる「第61回ベルリン国際映画祭」のパノラマ部門に日本から正式に出品されることについて、「なかなか実感がわかなくて。私も行かせていかせてもらえることになったので、映画祭を感じてきたいと思います。海外の映画祭に行くのは初めて。カメラ持っていきます」と笑顔で語った。

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 「白夜行」は、累計200万部を発行した東野さんの長編ミステリーが原作。05年に舞台化され、06年には綾瀬はるかさんと山田孝之さん主演でドラマ化された。映画は、19年前に大阪の質屋店主が殺され、何人も容疑者が捜査線上に浮かぶが、決定的な証拠がないまま、被疑者の自殺で一応の解決となる。だが、担当の笹垣刑事(船越さん)だけは、暗い目をした美しい容疑者の娘と物静かな被害者の息子の姿が印象深く残っていた。やがて、成長した雪穂(堀北さん)と亮司(高良さん)の周囲に不可解な事件が立て続けに起こる……というストーリー。「ベルリン国際映画祭」は、カンヌ、ベネチアと並ぶ世界3大映画祭の一つで、数ある東野さん原作の映画でベルリン映画祭に正式出品されるのは今回が初めて。

 深川監督は「ベルリン国際映画祭はアーティスティックな映画が多いんですが、日本の商業映画が選ばれることってほとんどない。映画界にとっても意味があるんじゃないかなと思っています」と喜び、“世界デビュー”となる船越さんは「世界の映画人が集まるところで、見ていただける、興奮もします。0泊3日でも行きたいんですが、今は京都の町を走っていたりするので、行けません」とドラマ撮影のため出席できないことを残念がっていた。映画は全国で公開中。(毎日新聞デジタル)

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