すぽると!:「10年間完走できた」三宅正治アナが卒業 後任に西岡孝洋アナ

「すぽると!」を卒業する三宅正治アナ(左)と後任の西岡孝洋アナ
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「すぽると!」を卒業する三宅正治アナ(左)と後任の西岡孝洋アナ

 フジテレビのスポーツニュース番組「すぽると!」(フジテレビ系)のキャスターを10年にわたって務めた三宅正治アナ(48)が3月24日の放送で同番組を卒業することが18日、分かった。後任には西岡孝洋アナ(35)が務め、西岡アナ以外のキャスターは現在調整中という。三宅アナは「さみしさがないと言えば、ウソになります。でもそれ以上に、10年間完走できたことの充実感が大きいです」と語っている。同番組のメーンキャスターが交代するのは、今回が初めて。

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 「すぽると!」は、「プロ野球ニュース」の後継番組として01年4月から「感動ファクトリー・すぽると!」として放送を開始した。三宅アナは00年4月に「プロ野球ニュース」のキャスターとなり、「すぽると!」の初代キャスターに就任。アテネ五輪のほか、プロ野球、バレーボール、競馬、K-1や柔道などスポーツ全般の実況を担当し、同局を代表するスポーツアナとして活躍している。今後もスポーツ全般の実況は続けていくという。

 三宅アナは「もともとスポーツ実況で生きていくことしか考えていなかった僕は『キャスターなんかやりたくない!』と、かたくなにその打診を拒んで上司を困らせました」と就任当時を振り返り、「『まあ3年くらいかな』という思いでしたが、気がつけば10年の年月がたっていました」と感慨深げ。キャスターとしての10年を「とても、とても幸せな10年間」と表現し、アスリートや妻子、視聴者など「すべての方たちに感謝、感謝、感謝……です」と述べている。

 また三宅アナは病気などで番組を休むことがなかったといい、「アキレスけんを切った当日も車いすでスタジオに入りました。今はそんな自分を少しだけほめてあげたい」とコメント。今後について「また一実況アナに戻り、現場を飛び回りたいと思います。最後の放送では、笑顔で卒業したい。本当に10年間ありがとうございました!」と話している。

 後任の西岡アナはキャスター就任について「最初に聞いたときには腰が抜けるかと思うくらい驚きました。まるで転職するような緊張感です!」と喜びを語り、「尊敬してやまない三宅先輩の背中はあまりに大きく偉大ですが、たくさんのアスリートの生の声を聞いてきた経験を生かし、自分らしく歩んでいこうと思います」と意気込んでいる。西岡アナは98年入社後、サッカー、モータースポーツ、プロ野球などのほか、フィギュアスケートのメーン実況も担当。10年のバンクーバー五輪では高橋大輔選手の銅メダル獲得シーンを実況した。同番組の窪田正利・編集長は「三宅アナのように10年は続ける意欲で頑張ってほしい」と期待している。

 「すぽると!」は連日放送で、月曜~木曜と日曜は午後11時55分~、金曜は深夜0時23分~、土曜は深夜0時15分~。(毎日新聞デジタル)

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