ラノベ質問状:「マリア様がみてる」 学園小説の決定版 男子校編「お釈迦様もみてる」も

今野緒雪さん作、ひびき玲音さんイラストの「マリア様がみてる」(集英社)
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今野緒雪さん作、ひびき玲音さんイラストの「マリア様がみてる」(集英社)

 話題のライトノベルの魅力を担当編集者が語る「ラノベ質問状」。今回は、名門女子校に通う少女たちの青春を描いた人気作「マリア様がみてる」(今野緒雪著、ひびき玲音画)です。集英社コバルト編集部の永田勝一さんに作品の魅力を聞きました。

ウナギノボリ

 −−この作品の魅力は?

 カトリック系のスーパーお嬢様学校・リリアン女学園高等部でくりひろげられる、女の子たちの青春ドラマ。登場人物といっしょになって泣いたり笑ったりできる、学園小説の決定版です。

 −−作品が生まれたきっかけは?

 この作品が生まれたのは98年。作者の今野緒雪さんが、当時男性主人公が多かったコバルトの中で、「女の子だらけの話を書きたい」と思ったのがきっかけです。最初は、雑誌「Cobalt」に掲載された中編でした。

 −−作家さんとイラストレーターさんはどんな方でしょう?

 イラストのひびき玲音さんは、コバルト・イラスト大賞の受賞者です。文庫化にあたって、作家の今野さんが、ひびきさんのイラストを気に入り、起用しました。

 −−編集者として、この作品にかかわって興奮することを教えてください。

 この作品が大好きなので、読んで感動することが多々あります。熱心なファンのみなさんに支えられ、アニメや実写など、メディア化が実現するのはほんとうにうれしいです。サイン会でファンのみなさんに会うと、作品への愛の深さに感動します。

 −−今後の展開、読者へ一言。

 雑誌「Cobalt」での短編掲載を中心に展開していきます。男子校編の「お釈迦様もみてる」と合わせて応援よろしくお願いします。

 集英社コバルト編集部 永田勝一

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