ヒクソン・グレイシー:400戦無敗の“生ける伝説”が被災者にエール 30日にドキュメンタリー放送

被災者にメッセージを寄せたヒクソン・グレイシーさん
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被災者にメッセージを寄せたヒクソン・グレイシーさん

 “400戦無敗”と呼ばれた元格闘家のヒクソン・グレイシーさんの引退後の人生に迫ったドキュメンタリー番組「そして人生は続く…」が30日午後11時からBS朝日で放送される。ヒクソンさんは、番組中で東日本大震災の被災者に向けて「皆さまの固い結束、愛、希望が、必ずしや事態の回復へと導くものと確信しています。大切なのは何度倒れても、必ず立ち上がる不屈の精神です」とエールを送っている。

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 ヒクソンさんは、ブラジリアン柔術「グレイシー柔術」を築いたグレイシー一族の一員で、「400戦無敗」のキャッチフレーズで活躍。総合格闘トーナメント「バーリ・トゥード・ジャパン・オープン」で94、95年に連続優勝を飾ったほか、高田延彦さん、船木誠勝さんら多くの日本人格闘家も降し、“生ける伝説”とも呼ばれた。

 番組では、ヒクソンさんのブラジル・リオデジャネイロでの現在の暮らしに密着。勝負の世界から遠ざかり、家族や友人たちとの温かい暮らしが描かれるほか、息子を亡くし、妻との離婚を経験するなど、決して順調ではなかった人生についても素直に吐露する場面もある。

 ヒクソンさんは「かつては、勝負する姿に何かを感じてほしいと考えていた。いま、自分は格闘家ではない姿をあえて見せようと思う。父として、一人の男として、さらに社会に生きる一人の人間としてどう生きているか、今の姿を見て感じてほしい」とコメントを寄せている。(毎日新聞デジタル)

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