錦織圭:全仏オープンテニス1回戦突破 「テニスがしっかりしてきた」WOWOWで生中継

全仏1回戦を突破した錦織圭選手
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全仏1回戦を突破した錦織圭選手

 パリで22日に開幕したテニスのグランドスラム(4大大会)の一つ「全仏オープンテニス」(WOWOWで6月5日まで連日生中継)の初日、1回戦に錦織圭選手が出場した。今年は安定した強さで世界ランキングも日本人最高タイとなる46位まで順位を上げるなど活躍を続ける錦織選手。1回戦では同じアジアのルー・イェンシュン選手(台湾)と対戦し勝利を収めた。大会直前の体調不良(腎臓病で入院)からの回復具合や、絶好調のノバク・ジョコビッチ選手(セルビア)と練習して感じたこと、今大会の目標などを語った。(毎日新聞デジタル)

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 −−体調はいかがですか?

 今はもう100%大丈夫です。まだ2、3日前までは胃の痛みがあって、治ったり痛くなったりが続いたんですが、今はもう大丈夫です。

 −−症状はどんなものだったのでしょうか。

 ローマ大会の予選を勝ち上がって本戦というときに朝から強烈な腹痛が始まって、試合もできないくらい痛かったので、病院に行って検査をしました。

 −−調子のいい状態の中で体調を崩し、どんな気持ちでしたか。

 とてもショックを受けました。全仏オープンテニスを前に調子が上がっている中で、ほぼ1週間痛みと戦っているというのは、あせりはないけれどいろいろ思うところはありました。

 −−テニスを再開して調子はどうですか。

 1週間休めたので調子はいいですね。大舞台を前に1週間も休んだらどうなるのかという不安はありましたが、会場で練習してみて意外と感覚もよく、ゲーム練習でも慣れていけるという自信になりました。

 −−コーチのブラッド・ギルバートには何か言われましたか?

 サーブがすごく良くなってきていると言われました。マイアミの後くらいからサーブを改良しているんですが、フォームも安定してきたといわれました。

 −−好調の理由とは?

 この間のマドリード、バルセロナだったり、いいプレーはしているけれどちょっと(ランクが)上の選手になると勝てない試合が続いていたので、クレー(コート)の大変さは肌で感じたし、足りない部分が目に見えてあったので、うまくそこを改善していけばクレーでもやれるというのがわかりました。

 −−ランキングについて、いま46位ですが、この先の目標は?

 明確にはまだないけれど、今は60位前後ですが、今年は50位以内にも入れたし、体調もプレーもいい状態が続いたら、ランキングも上がってくるというのを感じました。30位台が見えてきたのでそこらへんを今年は狙っていきたいです。

 −−ジョコビッチ選手と練習しましたが。

 いま一番調子のいいジョコビッチとやって、やっぱり強いとすごく感じましたね。

 −−彼の好調をうかがわせるものとは?

 サーブが良くなっている。コースも確率もすごくよくなっている。あとは、前から感じていたことなんですがディフェンス力。どんなボールでもしっかり返してくるというのを感じました。

 −−スタッド・ローラン・ギャロス(全仏の会場)に入ってからの調子はいかがですか。

 一日ずつ、感触もつかめてきて、徐々に良くなっているとは思います。1週間テニスをしていなかったので、その分、感覚が失われたところは多少ありますが、日に日に良くなってきていますので大丈夫だと思います。

 −−勝つために何が大事でしょうか。

 これまでクレーの大会を4、5大会回ってきて、良いところと悪いところが自分でもすごく明確になってきて、そこを考えてうまく対処して、良いところをなるべく出せるようにクレーでの戦い方をしっかりやることが大切になると思います。

 −−良くなっている点とは?

 サーブでファーストを入れられることによっていいリズムが生まれてくるので、そこをしっかりやっていきたいのと、あとはストロークで入れに行かず自分から打って攻めていけることがかぎになると思います。

 −−昨年と今年で変わったところはどこでしょうか。

 全体的にテニスがしっかりしてきた、形になってきているかなとは感じています。守りと攻めのバランスを昨年よりうまく混ぜることができて、メリハリがつけられているのではないかと思います。

 −−今大会ではどんな試合をしたいですか?

 昨年は2回戦までいっているので、一試合一試合を戦い抜くことが重要ですが、この何週間かクレーで試合をやってきて、自分の足りない点が分かったので、うまく修正して全仏では昨年よりもいい成績を残したいと思います。

 *……錦織選手が出場している「全仏オープンテニス」はWOWOWで6月5日まで連日生中継。

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