パリで22日に開幕したテニスのグランドスラム（4大大会）の一つ「全仏オープンテニス」（WOWOWで6月5日まで連日生中継）の4日目（25日）、男子シングルス2回戦に錦織圭選手が出場する。大会前に腹痛に見舞われ出場を危ぶまれた錦織選手だったが、1回戦で盧彦勲選手（台湾）をストレートで破り、2回戦ではでセルゲイ・スタコウスキー選手（ウクライナ）と対戦する。2回戦に挑む錦織選手に、1回戦を終えて感じたことや好調の理由について聞いた。（毎日新聞デジタル）

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　−−1回戦を振り返っていかがでしたか？

　体調はもう大丈夫です。1週間テニスをしていなかった割には、この何日かの練習でもフィーリングも良く、いいテニスができました。リズムが一定している選手なので、自分のプレーをしつつも相手のリズムを崩すように、ロブやスライスを使って相手の得意なペースにはならないように考えてプレーしました。体力的には、2、3セット目で足が動かなかったりしたので、ちょっと落ちてしまったかな？と感じました。でも、3セットでしっかりと終わることができて自信にはなりましたね。

　−−クレーコートでもいいプレーができている？

　今シーズンはクレーコートでもいいプレーができていると思います。何度もクレーで試合をして、だんだんと自信もついてきました。

　−−世界ランキングの目標は？

　けがなくプレーできれば確実に50位以内にはいけると思うので、けがをせずにプレーを維持するということが一つの目標です。トップ40、30も頭にはあります。

　−−松岡修造選手の世界ランキング日本男子最高順位に並んだことについては？

　修造さんからは小さなころからアドバイスももらい、修造さんを目指してきた。ずっと目標の選手だったので、その人に並ぶことができたことは一つのゴールなのでうれしかったです。いくつかのゴールの一つなので、まだ達成感はありませんが、これからもっともっと順位を上げることができればいいなと思います。

　−−2年前からのけがを克服してプレーに変化はありますか？

　何カ月もテニスができないというのは、初めての経験だったので、大変な時期でした。でも、テニスがどれだけ自分にとって重要なものだったのかを改めて感じましたし、けがをする前よりも体のケアに気を使うようになりました。今はけがをする前よりも体もしっかりとしていて、強いサーブも打てるようになりましたし、パワーもついたと思います。

　−−今シーズンの調子の良さの原因は？

　体がしっかりしてきたということはプレー中にも感じます。体のバランスが取れて、振られてもしっかり返すことができるようになりました。バックハンドが安定してきたので、そこからも攻めることができるようになりましたし、その後にフォアで打てるというセットアップができるようになっているのは、良くなってきているところだと思います。

　＊……WOWOWでは、錦織圭選手が出場する注目の全仏オープンテニス男子2回戦「錦織圭対セルゲイ・スタコウスキ戦」を、25日午後5時55分から放送する。

◇大会第4日

　25日午後5時55分～（デジタル193ch）生中継 男子シングルス2回戦「錦織圭（日本）対セルゲイ・スタコウスキー（ウクライナ）」、男子シングルス2回戦 「ビクトル・ハネスク（ルーマニア）対ノバク・ジョコビッチ（セルビア）」

　25日深夜0時～（BS-5ch／デジタル191ch）生中継 女子シングルス2回戦 「ビエスナ・ドロンス（ロシア）対フランチェスカ・スキアボーネ（イタリア）」※試合進行により録画中継の場合もあり