佐藤隆太:「この人の役やりたい」 モウリーニョ監督密着ドキュメントでナレーション担当

WOWOWで放送する「『王者の資質』レアル・マドリード監督ジョゼ・モウリーニョ」のナレーションを務める佐藤隆太さん
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WOWOWで放送する「『王者の資質』レアル・マドリード監督ジョゼ・モウリーニョ」のナレーションを務める佐藤隆太さん

 俳優の佐藤隆太さんが、30日に放送されるWOWOWのドキュメンタリー番組「『王者の資質』レアル・マドリード監督ジョゼ・モウリーニョ」でナレーションに挑戦した。「(映画化されたら)モウリーニョ役やりたいですね!この人の役やりたいな。かっこいいですし」とナレーションを通し、モウリーニョ監督に魅了されたという佐藤さんに話を聞いた。(毎日新聞デジタル)

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 番組は、今シーズンからスペインのサッカーリーグ「リーガ・エスパニョーラ」のレアル・マドリードの指揮を執る“世界最高監督”と称されるジョゼ・モウリーニョ監督の密着ドキュメント。プロ選手としての経験を持たず、通訳を経て母国ポルトガルで監督デビューした異色の経歴の持ち主で、以来、10年間で獲得したタイトルは「17」、2002年から11年まで、9年間リーグ戦ホーム無敗の記録を持ち、10年にFIFA世界最優秀監督賞を受賞し、“世界最高監督”と称された。名門クラブ「レアル・マドリード」の監督を「最後の挑戦の舞台」として引き受けたモウリーニョ監督のサッカーのキャリアと挑戦を追いながら、成功メソッド=“王者の資質”を読み解いていく。

 佐藤さんはモウリーニョに対して、「己を信じて、そこを肯定して進んでいく事がたくましいし、力強い。素晴らしい監督で実際会ってみたいですね」と魅了されたようで、「実際自分が口に出して、その目標に向かって行く姿勢を見習いたい。僕もそういうタイプの人間で、自分自身に『できる』と言い聞かせているところがあるんですけれど、同じ仕事を続けたり、歳をとっていくとそのスタンスがちょっと崩れてしまうこともあるんですが、そういうのが改めて大切なんだなと教わりました」と語った。

 また、今後の役者活動への影響を聞かれると、「周りにどう言われようが『自分はこれが最高だ』と思えるだけの自信を持っていたい。役者としてもそうなんですが、ある種の指導をするということであれば父親もそうだと思うので、自分の娘とかにも大事なことを胸を張って言える父親になりたいですね」と優しい表情を浮かべていた。

 番組の「王者の資質」というタイトルから、役者の資質について聞かれると、「役者になれるとは思っていました。そういうふうに、信じ込むことから始めてましたし。でも自分に資質というか才能があると思ったことはないですね」と謙虚に語り、「自分は好きなことの延長でここまでやれてきたので、自分にしかできない表現をしたいなと思ってます」と意欲を語っていた。

 ドラマ「ROOKIES」などで指導者役を演じてきた佐藤さんだが、もし自分がレアルの監督になったらという質問には「絶対無理ですよ(笑い)。想像すらできないですよね」と苦笑い。最後に「フットサルを年1回程度しかしない僕でもすごい刺激がもらえた作品。違う仕事をされている方も、勇気づけられたり、力をもらえると思います」と見どころをアピールした。

 番組はWOWOWの「ノンフィクションW」枠で30日午後10時から放送される。

 <プロフィル>

 1980年生まれ、東京都出身。99年、宮本亜門さんが演出した舞台「BOYS TIME」で俳優デビュー。以降、テレビドラマ「池袋ウエストゲートパーク」(00年)、「木更津キャッツアイ 」(02年)などヒット作に出演。映画は「木更津キャッツアイ」シリーズ(03、06年)や「ガチ☆ボーイ」(08年)、「THE LAST MESSAGE 海猿」(10年)などに出演。熱血教師・川藤幸一を演じたドラマ「ROOKIES」(08年)は高視聴率を記録し、のちに劇場版「ROOKIES−卒業−」(09年)が作られた。この作品は09年の国内の興行収入ランキング首位の座につく大ヒットとなった。初めてハマった日本のポップカルチャーは「キン肉マン」。応援しているサッカー選手は、CMで共演したイタリアサッカー・セリエAのインテル・ミラノの長友佑都選手

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