吹石一恵:子持ちの主婦モデルに テレ朝で13年ぶり連ドラ主演 「バラ色の聖戦」

ドラマ「バラ色の聖戦」に主演する吹石一恵さん=テレビ朝日提供
1 / 1
ドラマ「バラ色の聖戦」に主演する吹石一恵さん=テレビ朝日提供

 女優の吹石一恵さんが今夏スタートする連続ドラマ「バラ色の聖戦」(テレビ朝日系)で主演を務めることがこのほど、明らかになった。夫の愛を取り戻すために一念発起し、モデルを目指す30歳で子持ちの主婦役に挑戦する吹石さんは「『チャレンジするのは今からだって遅くない』。私が真琴から受け取ったメッセージを胸に、一主婦が自らの手で人生を切り開いていく様子を、リアルに演じていきたいと思います」と意気込みを語っている。

あなたにオススメ

 ドラマは、こやまゆかりさんが「Kiss」(講談社)で連載中のマンガが原作。吹石さん演じる30歳で子持ちの専業主婦・三木真琴は、家事と育児に追われながらも、夫が安心して仕事に出かけられる平和な家庭を守ることが、キレイでいることよりずっと大事と信じてきたが、夫の浮気を機に主婦モデルへの道を選択する。美の世界で繰り広げられる女同士の華麗なバトルに挑みながら、失われた“キレイ”を取り戻し、“バラ”を身にまとうまでのサクセスストーリーだ。

 ドラマには、吹石さんのほか、真琴の本質をいち早く見抜き、成長の手助けをしていくモデルたちあこがれの“イケメン”カメラマンを要潤さん、常に戦いを余儀なくされるモデル仲間に芦名星さん、滝沢沙織さん、モデル事務所の社長を夏木マリさんが演じるほか、夫・敦司役には第61回ベルリン国際映画祭で国際批評家連盟賞を受賞した「ヘブンズストーリー」に主演した長谷川朝晴さんを起用。真琴の愛娘・愛理役には映画「八日目の蝉」で永作博美さんの娘を演じて注目を集めた子役の渡邊このみちゃんも登場する。

 脚本は、日曜ナイトドラマ枠(毎週日曜午後11時~11時55分)で10年4月クールに放送された「女帝・薫子」など、女性心理の描写やヒューマンドラマに定評のある旺季志ずかさんが担当。ドラマのせりふには、「脂肪はあきらめの塊」「美は闘い」「女は加工品」「隠せば欠点、見せれば長所」といった、多くの女性にとって耳が痛い言葉もずらり。美の世界を舞台に、女性特有のコンプレックスや競争心など、秘めた心理を突く、スリリングな展開を目指していく。

 同局の連ドラ主演は、98年放送の「美少女新世紀 GAZER」以来13年ぶりとなる吹石さんは「『おかえりなさい!』と迎えていただいたようでとてもうれしかった。プロデューサーさんの『最初から吹石さんに決めていました!』の言葉と熱意にも感動しました。作品は、とにかく面白い!! 今まで映像化されなくて幸運だったと思っています」と喜んでいる。演じる真琴についても「ピンチに陥ったときに実力以上の力を発揮する勝負強さや、一度決めたらまっすぐ突き進む純粋さなど、同性としてあこがれるカッコいい女性です。でも、家ではぐうたらしていたり、体つきにコンプレックスがあったりは私と一緒。作品の中ではモデル界の女の闘いも描かれますが、女性ばかりが集まればバチバチと火花が散るのは当たり前で、この現場もきっといい意味で熱くなるはず」と期待に胸をふくらませている。

 原作者のこやまさんは、実写化に「とにかくワクワクです。主人公の真琴が吹石一恵さんとお聞きして、ストレートで頑張り屋なイメージがぴったりでうれしくなりました。スタイルも抜群な方なので、最初のころのダラケた三段腹の真琴からキレイに変身していく姿をどんなふうに見せてくださるか、すごく楽しみです! 見ている女性たちが自分に自信を持って、『私ももっとキレイになりたい、頑張ろう!』と思ってもらえるドラマになってくれたらうれしいです」と喜びのコメントを寄せている。

 飯田爽プロデューサーは「このドラマは一言で言うと、子持ちの専業主婦が、モデルになってのし上がっていく痛快エンターテインメント! ですが、実は平成という現代を生きる女性の深い悩みを、痛いほどにリアルに描いています。転んでもめげずに立ち上がっていく根性の主婦・真琴には、演技派かつスタイル抜群ながら、モデル役は未経験の女優・吹石一恵さんをお迎えし、1話で華麗に『変身』していただきます。女性には我がことと思って見ていただき、男性には怖いもの見たさで見ていただきたい。全局・夏クールドラマの大トリ『バラ色の聖戦』、ご期待ください!!」とアピールしている。

 ドラマ「バラ色の聖戦」は毎週日曜午後11時~同55分に放送予定。(毎日新聞デジタル)

テレビ 最新記事