子どもたちへ<あしたの本>プロジェクト:展示会とチャリティー講演会を開催 東京・大崎

「子どもたちへ<あしたの本>プロジェクト」の「図書館バス」
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「子どもたちへ<あしたの本>プロジェクト」の「図書館バス」

 東日本大震災の被災地の子どもたちを「本」を通じて支援する「子どもたちへ<あしたの本>プロジェクト」が2日、東京・大崎のゲートシティホールで、国内外の絵本・児童文学作家による直筆画の展示会やチャリティー講演会「作家が語る被災地と<あしたの本>」を開催した。

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 同プロジェクトは、日本国際児童図書評議会、日本ペンクラブ、日本出版クラブ、出版文化産業振興財団の4団体が設立。被災地を訪問し、本の提供や読み聞かせ、紙芝居などを行う移動式図書館の「図書館バス」、絵本・児童文学作家や画家が子どもたちに話をしたり、一緒に絵を描く活動などを通じて被災地を支援する。「図書館バス」は、児童書やマンガ2000冊を積んで、7月から被災地を順次訪問している。

 展示会では、絵本・児童文学作家130人から寄せられた直筆画256点の一部を公開。今後、被災地を含む全国各地で展覧会を開催し、直筆画はオークションに出品して、売り上げはプロジェクトの活動資金に充てる。

 講演会「作家が語る被災地と<あしたの本>」には、作家の角野栄子さんや柏葉幸子さん、斎藤純さん、森絵都さん、作家で俳優の中村敦夫さん、マンガ家の里中満智子さんが出席した。斎藤さんは「被災から1週間後に、絵本がほしいと連絡が入った。しかし、本を寄贈しても人材不足でうまく仕分けられていないのが現状」と同プロジェクトの必要性を訴えた。また、当日は「図書館バス」を初めてお披露目した。(毎日新聞デジタル)

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