香取慎吾:はまり役“両さん”に扮し舞台あいさつ シリーズ化に原作者も後押し

映画「こち亀 THE MOVIE 勝どき橋を封鎖せよ!」の舞台あいさつに登場した(左から)深田恭子さん、速水もこみちさん
1 / 1
映画「こち亀 THE MOVIE 勝どき橋を封鎖せよ!」の舞台あいさつに登場した(左から)深田恭子さん、速水もこみちさん

 人気グループ「SMAP」の香取慎吾さんが、主演映画「こち亀 THE MOVIE 勝どき橋を封鎖せよ!」(川村泰祐監督)の“元気”披露試写会と題した舞台あいさつに主人公の“両さん”に扮(ふん)した制服姿で自転車に乗って登場。サプライズで登場した原作者の秋本治さんから「マンガでは描いたことのない新しい一面を見た気がする」「シリーズ化をお願いしたい」と大絶賛され、香取さんも「(シリーズ化は)決まりですね」と答え、会場から大拍手を浴びた。

ウナギノボリ

 舞台あいさつでは、「両さん」に扮した香取さんがキャスト陣と自転車に乗って登場すると、会場の観客は大歓声で香取さんを迎え、子供たちも「両さん!」と呼びかけ大興奮。秋本さんは客席から登場し「ジャンプの読者も恋に走るよりもお金に走る方がわかりやすいから、僕自身も恋の話は好きだけれど、なかなか描けなかった。好きな人ができて両さんが男っぽくなるというマンガでは描いたことのない新しい一面を見た気がする。毎回、両さんが恋してフラれて派出所を出ちゃって、部長に手紙を書く『思い起こせば反省の日々……』みたいに。脚本なら協力するのでシリーズ化をお願いしたい」と同じ下町を舞台にした映画「男はつらいよ」シリーズを引き合いに映画の出来を大絶賛。香取さんも「(シリーズ化は)決まりですね」と答え、会場からは大拍手が起こった。

 映画は、秋本さんが「週刊少年ジャンプ」(集英社)で76年から連載しているギャグマンガ「こちら葛飾区亀有公園前派出所」が原作。35年にもわたる連載で、一度も休載せず、「少年誌の最長連載記録」としてギネス記録を保持している。コミックスは174巻まで発行。ドラマはTBS系で09年8月から放送され、ビートたけしさんや加山雄三さん、木村拓哉さんら毎回豪華ゲストが出演することで話題を集めた。

 葛飾区亀有公園前の派出所に勤務する警察官・両津勘吉(香取さん)は、豪快で型破り、やることなすことハチャメチャで、上司の大原部長(伊武雅刀さん)にカミナリを落とされてばかり。同じ派出所勤務の後輩で、パリ生まれの秋本カトリーヌ麗子(香里奈さん)や、大財閥の息子、中川圭一(速水もこみちさん)らはハラハラし通しの毎日を送っている……。映画では、両津が小学生時代のあこがれの同級生・桃子(深田恭子さん)に偶然再会。シングルマザーの桃子にひかれた両津は、「警察やめて桃子と一緒になる!」とたんかを切るが、そのころ警察庁長官の孫娘が誘拐される事件が発生し……というストーリー。

 舞台あいさつには香取さん、秋本さんのほか深田さん、速水さん、香里奈さん、沢村一樹さん、伊武さん、川村監督が登壇。「こち亀応援合唱団」365人や会場に集まった4300人の計約4700人で香取さんが歌う主題歌「三百六十五歩のマーチ」を大合唱した。映画は8月6日全国公開。(毎日新聞デジタル) 

映画 最新記事