麻生久美子:“息子”からの手紙に感涙 映画「ロック~わんこの島~」初日

 女優の麻生久美子さんが23日、映画「ロック~わんこの島~」(中江功監督)の公開初日舞台あいさつに登場。三宅島で民宿を営む家族と飼い犬・ロックとの絆を描く感動の物語で、子役の土師野隆之介君が「父ちゃん、母ちゃん、ばあちゃん、ありがとう。もうあんまり会えなくなるけど、ずっと家族だよ」などとサプライズで感謝の手紙を読み上げると、母親役の麻生さんは「初めての母親役で、子役の子とどう付き合っていいのか分からなくて、苦手だったんですけど、隆之介君はすごく素朴で可愛くて、大好きになっちゃって、離れたくなくなっていたので、今の手紙で、もう駄目です。うれしいです。ありがと!」と感激の涙。父親役の佐藤隆太さんも、「知らなかったので、びっくりした。父ちゃんも同じ気持ちだから。ありがとな」と瞳を潤ませる隆之介君に笑顔で語りかけた。 

ウナギノボリ

 映画は、フジテレビ系の朝の情報番組「めざましテレビ」の1コーナー「きょうのわんこ」で紹介された伊豆諸島の三宅島(東京都三宅村)のアイドル犬ロックの話をもとに製作。小学2年生の芯(土師野隆之介君)は、三宅島で民宿「たいよう」を営む両親の愛情に包まれて暮らしている。祖母(倍賞美津子さん)の家で生まれたばかりのゴールデンレトリバーを引き取り、責任を持って面倒を見ることが芯の役目となった。ロックと名付けて、弟のように可愛がる芯。ところが00年夏、大規模な噴火が起き、芯は本土の学校に避難することになった。やがて島民全員に避難指示が出された。ロックも東京の災害動物救護センターに避難することになったのだが、いつの間にかケージから出て、いなくなってしまい……というオリジナルストーリー。

 舞台あいさつには、芯の祖母役の倍賞さんや岡田義徳さん、柏原収史さん、中江監督も出席。「めざましテレビ」に出演する戸部洋子、遠藤玲子アナウンサーらが花束を持って駆けつけたほか、ゴールデンレトリバーのロック、ロックを模した氷像も登場した。映画は全国で公開中。(毎日新聞デジタル)

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