映画興行成績:原田芳雄さん遺作が9位に急上昇 トップ3は不動

映画「大鹿村騒動記」の一場面 (C)2011「大鹿村騒動記」製作委員会
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映画「大鹿村騒動記」の一場面 (C)2011「大鹿村騒動記」製作委員会

 25日発表された23、24日の映画観客動員ランキング(興行通信社調べ)によると、19日に肺炎のため71歳で亡くなった俳優の原田芳雄さんの遺作「大鹿村騒動記」(16日公開)が、公開された前週末を上回る成績をあげ、圏外から9位に急上昇した。

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 映画は、長野県下伊那郡大鹿村を舞台にしたヒューマンドラマで、原田さんは鹿料理のレストランを営む風祭善役で主演を務めた。善は300年の伝統を持つ村歌舞伎の準備にいそしんでいたが、ある日18年前に駆け落ちして村を去った善の妻・風祭貴子(大楠道代さん)とその駆け落ち相手・能村治(岸部一徳さん)が現れた。貴子は前頭葉の疾患で、記憶障害に悩まされており、善と貴子、治の奇妙な共同生活が始まった……というストーリー。鑑賞料金1000円均一で公開している。

 トップ3の方は変動はなく、1位は「ハリー・ポッターと死の秘宝 PART2」、2位「劇場版ポケットモンスター 2011」、3位「コクリコ坂から」だった。ハリー・ポッターは観客動員約46万人、興行収入約6億8383万円を記録して2週連続首位で、公開10日間の累計では動員約271万人、興行収入約39億2927万円と早くも40億円間近となり、シリーズ8作合計で国内の興行収入1000億円突破が現実的となっている。ポケモンは公開9日間の累計で動員約129万人、興行収入約13億3838万円だった。

 4位は「十三人の刺客」の三池崇史監督が実写化した新作「忍たま乱太郎」。86年から朝日小学生新聞で連載されている尼子騒兵衛さんのギャグマンガ「落第忍者乱太郎」(朝日新聞出版)が原作。93年からNHKでアニメが放送されている。映画は戦国時代の忍術学園を舞台に、一流忍者を目指す加藤清史郎君演じる主人公・乱太郎や林遼威君演じるきり丸、木村風太君演じるしんべヱら「一年は組」の生徒たちの奮闘が描かれ、松方弘樹さん、鹿賀丈史さん、杏さん、檀れいさん、中村獅童さん、谷原章介さん、古田新太さん、竹中直人さんら豪華俳優陣が原作そのままの姿で登場する。

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 5位は、新作「ロック −わんこの島−」で、初日2日間で約7万人を動員し、興行収入は約7826万円だった。映画は、フジテレビ朝の情報番組「めざましテレビ」の人気コーナー「きょうのわんこ」で紹介されたエピソードを基にした実話で、00年の伊豆諸島の三宅島が舞台。大噴火で全島民が避難することになり、民宿「たいよう」を営む野山家は、飼っていたわんこ・ロックと苦渋の別れをすることに。噴火後の一家離散、避難後の慣れない都会での生活などさまざまな困難に直面しながらも、ロックとまた一緒に三宅島で暮らすことをあきらめなかったが……というストーリー。(毎日新聞デジタル)

1位 ハリー・ポッターと死の秘宝 PART2

2位 劇場版ポケットモンスター 2011

3位 コクリコ坂から

4位 忍たま乱太郎

5位 ロック −わんこの島−

6位 アンダルシア 女神の報復

7位 SUPER8/スーパーエイト

8位 パイレーツ・オブ・カリビアン/生命の泉

9位 大鹿村騒動記

10位 鋼の錬金術師 嘆きの丘(ミロス)の聖なる星 

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