俳優の渡辺謙さんと女優の菊地凛子さんが16日、東京都内の映画館で開かれた20日公開の米中合作サスペンス映画「シャンハイ」(ミカエル・ハフストローム監督・20日公開)の舞台あいさつに登場。渡辺さんは役作りについて「監督と話して、僕が演じる日本人将校はイギリス英語をしゃべったらどうだろうということになって、英語を一から勉強してクイーンズイングリッシュにトライしました」と明かし、菊地さんは初共演の渡辺さんを「世界を舞台に何でもトライする姿勢が勉強になった」と絶賛した。
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「シャンハイ」は1941年、太平洋戦争が始まる前夜の上海が舞台。日本軍占領下のこの街に、米国情報部員ポール(ジョン・キューザックさん)が降り立った。彼の目的は親友の死の真相究明だった。調査を進めるにつれ、浮かび上がってきたのは、中国、アメリカ、日本を巡る巨大な陰謀の影と、執拗(しつよう)にポールをつけ狙う日本人将校のタナカ(渡辺さん)、亡き友が愛した女のスミコ(菊地さん)ら、謎多き者たちの存在だった。そして彼はついに、事件のカギを握る裏社会のドン、アンソニー(チョウ・ユンファさん)と、彼の美しき妻アンナ(コン・リーさん)にたどりついた。だが、アンナとの出会いにより、ポールの運命は大きく揺れ動く……というストーリー。映画のイメージソング「FICTION オーケストラバージョン」を韓国の男性アイドルグループ「BEAST(ビースト)」が歌う。
数々のハリウッド映画に出演している渡辺さんは「特にハリウッド映画は世界に一度に配給されるので、(歴史的な映画は特に)その国が持っている歴史的バックグラウンドにどうマッチしていくかが明らかに違う。この映画も先に中国とか韓国で公開されたんですが、果たして僕の役はどんなふうに受け取られたんだろうとある種の怖さ、興味があります」と日本映画との違いを語った。そしてこのたび初来日となったハフストローム監督は「この作品には強いキャラクターが登場するがその一つが上海という街。1941年の上海の見た目をまねるだけではなく、ムード、色彩、エネルギーを再現するのに一番心を砕いた」と話し映画をアピールした。(毎日新聞デジタル)
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