松山ケンイチ:ワイルドな清盛姿を初披露 12年大河ドラマ「平清盛」 岩手で撮影公開

清盛姿を初披露した松山ケンイチさん
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清盛姿を初披露した松山ケンイチさん

 俳優の松山ケンイチさん(26)が26日、主演する12年のNHK大河ドラマ「平清盛」の扮装(ふんそう)姿を初披露した。この日、岩手県奥州市にある「えさし藤原の郷」での撮影が報道陣に公開された。その後、ファンとの交流会と、報道陣向けの会見が行われ、松山さんと清盛の正妻となる平時子役の深田恭子さん(28)、日宋貿易と国家構想で清盛の師となる信西(しんぜい)役の阿部サダヲさん(41)も登場し、それぞれの役衣装をお披露目した。

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 松山さんは、ロングヘアを頭の後ろでまとめてかんざしをさし、高げたを履いて、大きな刀を下げた清盛の扮装で、ガッツポーズをしながら交流会に登場。ファンから衣装の感想を聞かれると「清盛ってこういうイメージなの?と思った。これが清盛なんだとびっくりしました」と答え、清盛の刀や、清盛の“マイバッグ”“マイ箸”“マイナイフ”などをうれしそうに披露していた。 

 磯智明チーフプロデューサーはこの日披露された衣装について「(この時代の)清盛は不良少年。無頼の高平太と噂される暴れん坊だったころ」と説明。人物デザインを担当した柘植伊佐夫さんは今回のデザインテーマを「たくましい平安」と明かした。交流会にはNHKネットクラブのプレミアム会員、奥州市と交流がある大船渡市から東日本大震災で被災した人々を含む30人の計300人が参加した。

 「平清盛」は、武士が貴族たちから差別されていた時代、本当の親を知らないまま、武士の新興勢力・平氏のもとで育てられた少年が、瀬戸内海の海賊を束ね“武士の王”となり、貿易こそがこの国が豊かになる道だと人々に説く……という視点で描かれる。清盛の20~30代をメーンに、清盛の死後、壇ノ浦の戦いまでをドラマ化する予定。

 この日は、1132年の京都で、武士として初めて内昇殿を許された清盛の父・忠盛(中井貴一さん)が、「新入りの殿上人に嫌がらせはつきもの」と高らかに笑い、その姿を見た清盛が次の一歩を踏み出そうと決意する場面など、ドラマの第1回や第4回で放送予定のシーンを撮影した。放送は12年1月にスタート。全50回を予定。(毎日新聞デジタル)

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