ドラマ「南極大陸」:主題歌に中島みゆき書き下ろし「荒野より」

ドラマ「南極大陸」の主題歌を書き下ろした中島みゆきさん
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ドラマ「南極大陸」の主題歌を書き下ろした中島みゆきさん

 アイドルグループ「SMAP」の木村拓哉さんが主演する10月期のTBS系連続ドラマ「南極大陸」の主題歌が、シンガー・ソングライターの中島みゆきさんが同ドラマのために書き下ろした新曲「荒野より」に決定したことが2日、明らかになった。中島さんは「犬の気持ちになって越冬隊員のことを思い歌詞を書いた」とコメントしている。

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 ドラマは、TBS開局60周年記念で放送される大作で、原案は北村泰一さんの「南極越冬隊タロジロの真実」(小学館)。木村さん演じる第1次南極越冬隊副隊長で地質学の研究者・倉持岳志が、戦後最大の国家プロジェクトとなった南極観測を、熱い絆で結ばれた仲間や樺太犬とともに命がけで挑む。ヒロインで倉持の義理の妹・高岡美雪役を、木村さんとは「MR.BRAIN」以来約2年ぶりの共演となる女優の綾瀬はるかさんが演じることも発表されている。

 物語の舞台は、世界各国で地球観測の動きが活発になっていた昭和30年代。アメリカ、ソ連など戦勝国を中心に「国際地球観測年特別委員会」が設置され、未知の大陸「南極」観測が計画される。アジア諸国で唯一参加を表明した日本は、「敗戦国に何ができるんだ」と世界からつまはじきにされ、氷点下50度、風速100メートルのブリザードが吹き荒れる「インアクセシブル(接近不可能)」な場所を観測場所に割り当てられてしまう。観測隊への資金援助に国や企業は後ろ向きだったが、日本の未来に夢と希望を抱いた子どもたちからの寄付金が全国各地から集まり、日本の南極観測は「国際社会復帰の一大プロジェクト」になった。そして前人未到の南極大陸で、越冬隊を支え、心のよりどころになったのが、19頭の樺太犬だった……というストーリー。

 石丸彰彦プロデューサーは「戦後10年、決してあきらめなかった日本の象徴ともいうべき物語を力強く表現していただけるのは中島みゆきさんしかいないと思い、主題歌をお願いした」といい、出来上がった楽曲について「南極大陸という荒野に挑んだ越冬隊員と犬たちの絆や思いというものが伝わってきた。このサビが流れるのが今から楽しみでなりません」と自信を見せている。

 同ドラマは10月16日からTBS系で毎週日曜午後9時放送。初回は拡大版で放送される。(毎日新聞デジタル)

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