俳優の堺雅人さん(37)が14日、NHK放送センター(東京都渋谷区)で開かれたBS時代劇「塚原卜伝(ぼくでん)」の第1回完成試写会に登場。初回「鹿島の太刀」(10月2日放送)の上映後に行われた会見で、堺さんは「本格的なチャンバラ作品ははじめてなんですが、17歳の塚原新右衛門(卜伝)を演じるって言われたとき、そのハードルの方が高いと思った」と笑いを誘いながらも、「生き生きとをテーマにやりました。共演の平岳(大)さんとお話ししながらコミカルに見えるように、2人がかりで表現できるようにやりました」と自信を見せた。
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「塚原卜伝」は、戦国時代に幾多の勝負や合戦に挑みながらも一度も負傷しなかったという伝説の剣豪・塚原卜伝の主に青年期を描いた物語。波瀾(はらん)万丈の死闘をくぐり抜け、鹿島神宮に千日間こもってついに会得した「一つの太刀」とは……というストーリー。
会見には、堺さんをはじめ、女優の栗山千明さんや原作者の津本陽さん、脚本を担当した山本むつみさん、一柳邦久プロデューサーも登場。伝説の剣豪の若き日の姿を演じた堺さんは、卜伝の魅力について、「東の国の生命力と、神様を近くに感じることができる室町時代の人が持つ自己主張の希薄さが魅力です」と話し、「シリーズを通して魅力を感じてもらえると思う」と笑顔を見せた。
鹿島の太刀の特徴について、堺さんは、「人をあやめる道具だけど、宮本武蔵などとはちがう太刀だと思った」と分析し、「自分の中では力は抜くように意識を入れないようにやりました」と明かした。一番大変だった撮影について、堺さんは、「永島敏行さん演じる松本備前守とのシーンですかね」と話し、「撮影が初期だったこともありますが、ズシリと重い木刀でやっていたんです。最初の敵が一番の強敵だった」と振り返った。
若き日の卜伝・新右衛門の妹で、真尋役を演じた栗山さんは、堺さんとのシーンについて、「正直少なかったです」と明かしながらも、「(実際に第1話を見て)兄上がこんなにりりしく戦ってるんだと思いました」と絶賛していた。 ドラマは、BSプレミアムで10月2日毎週日曜日午後6時45分から、全7回放送。初回は73分のスペシャル版で放送予定。(毎日新聞デジタル)
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